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トワイライト☆ドルチェ
恋愛リレー小説 - ファンタジー

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トワイライト☆ドルチェ 5

「ちょ…まっ…ジン!?」
翡翠がなだめるようにジンを撫でる。
「あのクソがぁあぁあ!!!!」
それでもジンの暴走は止まらず、弾を使い尽くすまで発砲しつづけた。
「俺の…俺の翡翠ををを!!!!」
もはやジンを止めることは不可能に近かった。
「…………」
翡翠は暴れるジンを尻目に頬に手を触れた。
「翡翠…大丈夫…??」
葵が不安げに声をかける。
「ちっ…」
翡翠は舌打ちをしながら頬を赤くなるまでこすり、キスの感触を消そうとしていた。
「…機嫌直った?」
翡翠が話しかけたのはアレから三時間後だった外の時間でいえばもう夜今日はもう休むと決めたのだった
「…」
アレからジンは黙り不機嫌だった
「あの〜」
「ん?…なぁに?」
「ジンは…大丈夫?」
「…拗ねているだけよ」
「拗ねてない」
「…やっとしゃべったわね」
ジンを撫でながら話す「そう言えばなんでジンは話せるのですか?」
「…えと…それがよく分からないのよ」
「え?」
「ふふ…今日は寝なさいまた今度教えてあげる」
「?…はい」
そういうと葵は横になるとすぐ寝てしまった「…守らなきゃこの子」

「……なんたって貴重な『巫女様』だもんな」
「……しかも記憶がないなんて…狙われる訳よね…」
「巫女…境界者…『マージナル』か…」
「まだ葵がそうとは限らないわ。」
「…それ…本気で言ってんだとしたら怒るぞ??」
「………。」
「ちゃんとあの指輪をみただろ。翡翠は信じたくねぇだけだろが。」
「…だって…あまりに可哀想よ…記憶がないうえに『マージナル』なんて重大な使命を背負わされるなんて…」
翡翠は沈黙してしまった。
「だから俺らに出会ったんじゃねぇの??」
ジンは努めて明るくそう言った。


「ん…」

「あら…起きた?」

「…はい…朝ですよね?」

「そうね、時間的には」

最下層では魔法の光があるため日の出などないもっともその魔法の光さえ…消えかけの電球のように弱々しい光をはなっていた

「翡翠は、寝なくていいの?」

「そうね、今日歩けば宿には着くから…大丈夫よ?」

「すぴ〜…♪♪」

「いつまで寝てんの!ポンコツ!」

がつっ

「いでぇ〜〜!!」

翡翠はジンを叩きつけ起こした

「壊れるから!」

「あはは」

「ふふ…行くよみんな」
こうして私たち三人は次の町…リュンベルクへと向かったのであった。その後をぴたりとつける陰には気づかぬままに…
「くくっ♪そっかぁ♪愛しの『マージナル』と翡翠ちゃんはリュンベルクにむかったのかぁ♪」
ハルクは一人つぶやいた。
「ん??なんか男の声がするぞ??ι」
ハルクは二人??の背中をみた後周辺をきょときょととみまわした。
「???誰もいねぇよな??」
すると翡翠が銃を投げつけ、いてっと言う声が聞こえてきた。
「な…なんだ!?あの喋って使える愉快な武器はι」
ハルクの頭は???だらけだった。

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