初カレ 3
「そうなんだ!じゃあアタシに教えてくれない?まだ2枚しか終わってないの…」
亮平の顔が歪んだ。
「2枚!?お前今まで何やってたの?…まぁ、期限は二学期までだからいいけど…」
「よしっ!じゃあ今日は帰ろ!!」
葵の切り替えの早さに亮平は驚いたけど、なんだかそれが可愛らしく感じ、いつのまにか葵を愛しい目で見ていた。
葵と亮平が帰り支度をはじめると 急に部屋のドアが開いた
「お〜 ここだったか!」
と言いながら入ってきたのは鬼山だった
『あれ?どーしたんですか??』
「言い忘れたんだがな、藤末は先生たちの意見で部活をしてもらうことになったから!」
『…はっ!?』
「お前は欠席や遅刻が多いから、生活を改めさせようとおもってな!」
『え!?そんな いいですいいですっ!ご迷惑おかけしちゃいますし…迷惑ですし…』
「おいおい遠慮するなよ!で、野球部のマネージャーやってもらうことになったから。」
鬼山はそれだけ言って部屋を出て行った
『なんで…』
アタシは落胆して椅子に崩れおちた
「まぁ頑張ろうぜ」
『…あぁ…』
「俺も野球部入ってるし」
そうなんだ まぁ知ってる人がいるならまだいいか…
いや よくないよ!
夏休み中ずーっと部活ってことじゃん!!
全然休めないじゃん!
…まぁ今年の野球部は1回戦で負けてくれたから 甲子園なんて行かないけどさ
でもどうせ無駄に練習とかやるんだろーな…
「そんな落ち込むなって」
『うん…亮平はポジションどこなの?』
「俺キャッチャー」