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喧嘩友達
恋愛リレー小説 - 初恋

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喧嘩友達 8







翌朝学校

「のあ〜おはょ!」
「あ〜エリ、おはよぉ・・・」
のあは少し顔を曇らせながらエリと朝の挨拶を交わした。
「何か朝からあんまり機嫌良くなさそう?」
のあの様子とは裏腹にエリは明るい調子で聞いてきた。

(どうしようかなぁ、エリに頼まれた紫音との事を色々考えてたらいつの間にか帰るのが遅くなってて、そしたら紫音が現れて―――とか説明すると長いからなぁ・・・エリには黙っとこ)

「昨日色々あって、ちょっとねぇ」
「ふ〜んそぉなんだ・・・ところで一昨日に屋上でした話覚えてる・・・?」
「え?屋上でって言うと・・・あっ!うん、ちゃんと覚えてるよ!」
昨日帰るのが遅くなったのは、まさにその屋上での話が原因なのだ、忘れているはずがない。
「それで〜、その話がどうしたの?」
「うん…いきなりあんな事頼んじゃって、悪かったなって。のあ昨日1日様子おかしかったし、私があんな事頼んだからかも…って」

のあが昨日いつもと様子が違ってたのは、紫音がのあに絡んで来なかったからなのだが―――

「え〜違うって!エリのせいじゃないよ、大丈夫!気にしないで☆」
「本当?良かったぁ〜…もしそうだったら、どうしようかと思ってたの。あんな事頼めるの、のあしか居ないし…」

そう言うエリの顔は、ついさっき朝の挨拶の時とは打って変わって、物憂げな表情をしていた。
「やだエリっ、そんな顔しないでよ(笑)心配しなくても、ちゃんと協力するって!」
のあのその言葉を聞くと、エリの顔は物憂げなものから、嬉しそうな可愛らしい表情へと変わって行った。
「ホントに?ありがとぅ、のあ!じゃあもう一回改めてお願いするね」
「うんバッチリ協力するよ!」

(とは言っても、相手はあの紫音なんだょねぇ…
どうやってアイツとエリをくっつけたら良いのか全然分かんないし…でもエリ私に頼むだけで、あんな一喜一憂して、ホントに紫音の事好きなんだ――)

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