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喧嘩友達
恋愛リレー小説 - 初恋

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喧嘩友達 11

エリは「えぇっいきなり一緒に遊ぶの!?いやだよ〜照れるし絶対緊張するってぇ(涙)」と言って少し嫌がっていたが、のあは4人だから大丈夫!とか、私がフォロー+協力するからとか、もう2人に了承を得ちゃってるから―――
とエリをなだめて、事後承諾的にOKを貰い、そして一度は絡んできた紫音の方も、その後特に絡んでくる事もなく今日まできた。

そう言った経緯を経て、のあ・紫音・エリ・佐井野の4人は今日無事、遊園地入場口に立っている訳なのだが―――
「ちょっと紫音!今日は皆で楽しく遊ぶ為に来てるんだから、これ以上余計な事言わないでよね!」
そう言うと、のあは紫音を軽く睨み
「俺は嘘は言ってねぇだろ。お前が馬鹿なのが悪いんじゃねえの?」
紫音も挑発的な態度でのあに言い返す。

いつもと同じく、さっきから紫音とのあが言い合いをしている。それを佐井野とエリが二人で宥めていて、エリと紫音を仲良くさせる所かカップル的には紫音とのあ、佐井野とエリという形が成立してしまっている。
「まっ…まぁ、せっかく来たんだし楽しもうよ!ね!」
エリが二人の間に割ってはいった
(…はっ!何やってんの、私)
のあはやっと現状を理解した
(紫音とエリをくっつけなきゃ)
のあは大きく深呼吸すると、紫音に対して右手を差し出した
「…何だよ?」
「エリの言うとおり、せっかく来たんだし、喧嘩してたらつまらないし…だから…一時休戦!」
そう言ってのあはさらに紫音に右手を突き出した
「…何じゃそりゃ」
紫音は一瞬呆気にとられたが、苦笑して、
「わぁーったよ、但し、今日だけだからな」
のあの手を握った

「ほらーっ早く行くぞーっ」
と言い進みだしたのだ
「ちょっ…何であんたとあたしが手をつながなきゃいけないの?」
「べ…別にいいだろっ」


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