〜再会〜 46
しかし、それでもどうしても恋歌には亜莉朱の事がひっかかっていた。
『じゃあ‥あの子にしたキスとあたしにしたキス‥どう違うの?』
もう何度目かになる問い掛けを心の中で薊に投げ掛ける。
「それと‥亜莉朱の事も、ちゃんと今お前にも話しておこうと思う」
「!!」
恋歌は自分が無意識に声にだしてしまっていたのかと思い、思わず自分の口を押さえた。
「ん???どうかしたのか?」
「えっ!?あっ・・・ぃや、何でもなぃから・・・話つづけて?」
恋歌ゎ焦りを隠しつつ、言った。
しかし、相手は恋歌の事になると勘の良い薊…
薊はクスリと笑うと
「やっぱり‥気にしてたか。…気にするよな、俺お前の前でアイツに…」
薊がそこまで言うと恋歌はその先をそれ以上聞きたくなくて堪え切れず薊から目を逸らす。
―ふわっ―
恋歌ゎ始め自分が何をされているのか分からなかったが、上を見上げると近くに薊の顔…
「あ・・・薊!?」
「悪い恋歌。不安にさせて」
いつになく真面目な顔