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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 1000

「海外企業は、個人と会社が契約して、上下関係に縛られない職場の企業も多いけど、経営が悪化すれば、まとめてリストラとかするだろう。日本はアルバイトと会社員で給料で差があるだけでなく、会社員には会社のやり方に何年も従うことを要求することが習慣になってる。そのかわりに、社員を育成するために雇用し続けるんだ」
「資格は個人のものでしょう、それを会社が取得させるのですか?」
「聖華さん、会社の研修制度で資格の取得をすると、お給料に少し上乗せになったり、昇進の時に有利な条件として、社内で認められたりします」
「海外企業と日本企業のちがいも、会社員を減らして、アルバイトや契約期間のある契約社員を増やすことで人件費を削減するようになってきたからなくなりつつあるけど、咲の会社は今どきのやり方の会社じゃないってことだよ」

「檜垣様、悪いことばかりではないことはわかりましたが、もしターゲットにされたらどうしたらいいのですか?」
「別のターゲットがあらわれるまで我慢し続ける。他の部署や支社へ転勤できるように社内で力がある人に頼る。性格の悪い相手に従って親しくなる。まあ、こんな感じかな」
「檜垣様、それができなかったら、どうなりますか?」
「出世できない。でも、辞めさせられることもない。何のために働いているのかわからなくなる人も多いみたいだね」

隆史が聖華にそんな話を聞かせた。

「水野さんは、我慢して今の会社に勤め続けるつもりなのですか?」

聖華に水野咲は質問されて、困ってしまい、思っていることをそのまま話すことにした。

「あと1年間は勤務を続けて、貯金を増やして3ヶ月は働かなくてもいいようにしてから、在職中に転職の面接や試験を受けます。もちろん、その間に職場のやり方が変われば、転職しないでそのまま務め続けるつもりです。私は事務職ですから」

思わずため息をついたのは、水野咲の隣で話を聞いていた隆史だった。

「職場が改善するとしたら、その雰囲気を作っている人がいなくなるのが条件だけど、それを許容してる部署や、もしかすると会社全体のやり方が大きく変わる時だ。それは経営難だったり、会社の経営陣の顔ぶれが変わった時だろう」

隆史が水野咲に言った。
さらに、隆史は聖華と咲に、椎名瑶子が同僚の男性社員に陥れられて職場のターゲットにされ、転職して今は人間関係の気楽な職場で働いて、のびのびと暮らしていることを話して聞かせた。
聖華と咲は、隆史がつきあっている女性たちを、莫大な財力で扶養しない理由を聞いているような気持ちになった。
何をどうすれば生きづらさから解放されるのかは、誰かに与えられるのではなく本人が見つけなければ生きづらさから解放されたことを実感できない。

「咲が1年働いて転職するなら、その金額だけ咲に援助する。ゆっくり探せばいいよ。仕事が見つかって生活が落ち着いたら、使った分を返したかったら返せばいい。まとまった金額を渡してもいいんだが、税金ですぐに徴収したがるから、必要な金額を少しずつがいいだろう」

隆史にそう言われて咲が返答に困っていると、鷺原聖華が言った。

「水野さん、この邸宅のメイドをしてみる気はありませんか?」

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