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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 999

水野咲は檜垣隆史とつきあっている女性が、それぞれ自由に仕事していることを小野田美樹から聞いた。マンガ家のメイプルシロップこと緒川翠も隆史の恋人だと、小野田美樹は把握している。
水野咲が隆史とつきあうようになったなりゆきは、小野田美樹は知らなかった。だが、隆史が人助けをしたのだろうとは察している。

「いいな、咲さん、いっぱい気持ち良くしてもらって下さいね!」

小野田美樹はそう言ったあと、クスクスとかわいい笑い声を水野咲の耳に残して通話を終えた。
隆史は小野田美樹は嫉妬するタイプと予想していたので、ちょっと残念そうな表情になっていた。嫉妬されて拗ねられるのは困るが、嫉妬されないのも少しさみしいと、隆史は水野咲に言った。
ベッドの上で寝そべった全裸の隆史に、水野咲は、うらやましかられちゃいましたと言って、隆史に甘えて抱きついた。
水野咲は鷺原聖華は嫉妬するタイプかうらやましいと思うタイプが、どっちだろうと思っていた。

「水野さんが、檜垣様とおつきあいなさっているのに、企業にお勤めをなさっているのは、檜垣様からのご要望があったからなのですか?」
「隆史さんは、つきあっている女性の好きなように自由に生活をさせてくれてますよ」
「ご要望すれば、言われたとおりにしてくれるなら言うけど、みんなやりたいことがちがうんだから、言うだけ無駄な気がするよ」
「そういうことでありません。水野さんが苦労なさっているのに、檜垣様は、何もなさらないおつもりなのですか?」

聖華に少し怒ったように言われて、隆史と水野咲が顔を見合せた。

「聖華、それは俺が、咲の会社のパワハラをなんとかしてやれってことか?」
「いいえ、檜垣様、そんな会社と水野さんが関わらないでも暮らせるようになさらないのですか?」
「それは俺が咲を扶養してやらないのが悪いってことか?」
「えっと、ふたりともストップ!」

水野咲が声をかけて話を止めた。隆史と聖華が水野咲の顔を見つめた。

「隆史さんとおつきあいしてるからって扶養してもらおうとか、私は思ったことはありません。職場のパワハラは、たぶんどこの会社に転職しても、きっと性格の悪い人はいるだろうし、嫌われてたら部署移動になるかもしれないから」
「聖華、我慢するほど、咲がはまる気がするんだが、どう思う?」
「そうですわ、檜垣様、もし性格の悪い相手なら水野さんはターゲットですから逃がさないでしょう?」
「部署移動なんてさせないで、何か損害の出る問題が起きたときに、責任を全部押しつけられるように、そばにおいておくだろうな」

パワーハラスメントの習慣が定着している職場には、それを改善しないほうが都合がいい理由がある。
部下にストレスをぶつけさせておけば、会社への不満を騒ぎ立てることが減る。隆史の指摘したように、何か問題が起きた時や、リストラなどの人員整理が行われた時に、自分たちのかわりにする生贄のような役割の人を作らせておく。
会社内部の調整として、パワーハラスメントを容認している会社だとすれば、咲は休暇を取ったことで目をつけられたターゲットということになる。
「檜垣様もそう思ったのなら、転職しやすいように水野さんを援助なさればよろしいのでは?」
「聖華、大変なことがあって、そのつらさを乗り越えて仕事に咲は復帰したばかりなんだ。それなのに、その会社の職場はヤバそうだから辞めろと俺に決めつけられたら、咲は嫌だろう」
「私は水野さんのいう性格の悪い人を野放しにしておいている会社のシステムがおかしいと思いますわ」

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