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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 995

ロシアの武器商人の御曹司ルカ・ヴォルコフ。彼は日本でカズキと名乗り、天満教の信者だった両親から使われた〈天使の涙〉によって影響を受けた被害者の高坂貞人に恋人として、ドラッグの密売人となり暗躍していた。
檜垣隆史や本条恵美たちによって事件は解決した。
高坂貞人の妻の美和には、幼い頃に貞人による性的暴行された記憶か隠されていて、少女のままのもうひとりの人格が形成されていた。高坂貞人は国外に逃亡した。ルカは日本に貞人から捨てられて残されたが、ルカに恋をした男の娘に保護されて潜伏を続けている。彼の傷ついた心は新たな恋人に癒されながら、ひっそりと暮らしている。
残された子供の達也は、貞人の不倫相手だった松澤梓が美和とふたりで育てることに決めて、隆史は倉持志織と協力して支援した。惨事を未然に防いだのは、隆史が、達也や飼い猫のレオ、隠されていたもうひとりの美和と関わったことの影響があった。また松澤梓の生きるための決断は、隆史や本条恵美の説得があったからこそ起きた変化だった。
島袋琉はフランスのパリから、恋人の化学者アルベール・レノの失踪の謎を追って日本へ帰国した。彼女は隆史の愛人たちの中でも、強い心を持った女性たちと関わったことで、彼女自身の心はより鍛えられた。彼女は出生にも檜垣家の血筋と関係があり、隆史と似た毒物へ耐性を持つ愛妾候補のひとりである。
隆史は愛妾候補の島袋琉や鷺原家の令嬢の聖華とは他の愛人たちのように肉体関係を持たない関係を作ろうとしている。しきたりに従うのを隆史自身が望ましいと思わないからだが、別荘で隆史の内縁の妻のように世話や護衛をしている氷川奏は、檜垣家の愛妾として、隆史に一生仕えて愛されながら生きると覚悟ができている。
隆史はこうした人との関わりのなかで、椎名瑶子と会ったばかりの頃には、命の危険に襲われ瑶子に看病されたこともあった。彼自身も命の危険を乗り越えるために、女性たちの心の力に助けられて変わりながら生きてきた。
檜垣隆史が黒崎孝義に協力しようと思ったのは、カウンセラーの藤崎柚希や触手ちゃんの心に、彼も助けられて変わろうとしている人だと直感的に感じたからである。
隆史は心が動けば他人への協力を惜しまない。時には無謀だと思われる行動をすると、水野咲には心配された。だが、他人にとってどれだけ隆史が良かれと思っても、他人の生き方を強制したり、命令することはしない。
檜垣隆史自身が、しきたりや生まれついた家系の血筋から受け継いだものを否応なしに受け入れながら生きなければならなかった事情も、強い影響を与えている。
椎名瑶子には、檜垣隆史は惚れてしまって、強引に生き方を変えてしまった気がしている。結婚直前の瑶子を媚薬を使ってレイプしてつきあっていた男性から寝取った。瑶子は結婚の話までされていた男性の佐藤悟から、だまされて利用されていた。隆史は瑶子の身辺調査をして、瑶子が佐藤悟に弄ばれているのは気づいていたが、瑶子にはそれを持ち出したら自分のレイプを正当化するのと変わらないと感じて、瑶子にはつきあっていた佐藤悟の裏事情を知っていたがあえて語らなかった。
隆史自身も恋に悩んで生きている。
鷺原聖華の黒崎孝義への恋を思い込みだと否定したりしなかったのは、隆史も恋に胸を痛める気持ちを椎名瑶子に対して抱いた経験があるからである。

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