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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 991


聖華は檜垣隆史のほうから、鷺原家に縁談が持ちかけられたと思っていた。実際は鷺原征一郎が檜垣隆史とは何者か調べたところ、大富豪であることや広い人脈を持つ人物とわかった。
檜垣家は愛妾を求めていて、檜垣家と縁談を結べば経済的な面では安心という噂を聞いたので、聖華に檜垣家の愛妾になるように鷺原征一郎は命じたのである。隆史はセラピストの黒崎孝義の情報を追っていて、鷺原聖華が安心して面会できるように鷺原征一郎に事前に知らせたところ、縁談を持ちかけられたという事情を聖華に説明した。

「どうして俺が黒崎さんの噂を聞いて探していたのかは、この前も話したけど、催眠術だとすれば、どうやって体感幻覚まで女性たちに感じさせるのか気になったから、会って話を聞きたかったんだ」
「檜垣様、黒崎さんのセラピーの催眠術について、何かおわかりになったのですか?」
「わかったこともあるし、わからなかったこともあるって感じだね。やっと聖華は、俺のことを質問してくれた」

隆史はそう聖華に言って笑った。聖華は自分の事情のことだけで胸がいっぱいになっていた余裕のなさに気がついた。

「檜垣様、縁談の話は今のまま保留にしていただいておいて下さい。私はいろいろなことを誤解していたようです。わざわざ黒崎さんの伝言を私に伝えに来ていただいたのに失礼なことを」
「誤解してたなら、しょうがないじゃないか。気にしなくてもいいよ。俺も説明不足だったから、誤解させてしまった。聖華、悪かったね」

隆史がぺこりと頭を下げた。
聖華はそれに驚いた。檜垣家のほうがずっと鷺原家よりも裕福で、格上だと父親から聞いている。

「あっ、申し訳ありません。あの、檜垣様さえよろしければ、今後は、私と親しくさせていただけませんか?」
「友達になりたいってことかな?」
「私にいろいろ教えていただきたいのです。そんなお友達なんて、檜垣様は、私の先生のような感じでお願いできますか?」
「何を教えればいいのか、よくわからないけど、俺のほうが知りたい。聖華の好きなケーキは知っているから、他に聖華の好きなことを、俺に話してくれないか?」

黒崎孝義の催眠クラブは、会員に集めた会員を全額返済ということやスポーツクラブも半年間無料というかたちで解散ということになった。会員から苦情は聖華に伝えられることはなかったが、クライアントの女性たちは内心では、とても残念がっていた。
苦情が来なかった理由は、檜垣隆史が黒崎孝義の引退の件には関係しているらしいと銀座の高級クラブ「パンドラ」で島田理沙子と本田綾が、隆史に頼まれて噂を流したからである。檜垣隆史が関係しているのであれば、何かトラブルがあったのだろうと客たちは考えた。
檜垣隆史には、触手ちゃんと鷺原聖華というガールフレンドが増えた。高坂美和のなかの過去に性的暴行で生まれた少女の人格の美和、月虹学園の島袋琉(しまぶくろれん)など、愛人ではないガールフレンドがいる。
そして、祓魔師の鏡真緒も、隆史とはセックスはしないガールフレンドである。
鷺原聖華は、黒崎孝義への片想いから、檜垣隆史への恋へ移行中のようである。

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