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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 990

隆史は誰でもいいとは思えない。また、数多くの女性たちが犠牲になっても、後継者を産ませればいいという考えを持つことができなかった。
檜垣家の血統は、子になかなか恵まれない特異体質の血統の者が当主になる掟があることは隠されてきたので、聖華の父親の征一郎や聖華も知らない。

「どうして黒崎さんが聖華を選らばなかったんだと思う?」

隆史に質問されて、聖華は言葉につまってしまった。
見た目の容姿や若さでは、藤崎柚希には聖華は劣っていないと思っている。また暮らしていくための財力も聖華のほうが優れていると思っている。

「黒崎さんは生きずらさを感じてきて、聖華に会った時も迷っていて、特別な不思議な力で何ができるのかを調べることで、気持ちをまぎらわせていたんだ」

黒崎孝義は、あまり人とのつきあいを好む性格ではない。それは恋愛に関しても同じで、ドラッグの後遺症への恐怖がなければカウンセラーの藤崎柚希と関わることはなかっただろう。性欲は、ジャンキーの女性たちとのドラッグを使用した性行為で発散していた。
ドラッグは、檜垣隆史のように毒物への耐性がある体質でない限り、使用頻度が上がるほど健康を害する可能性は上がっていく。1度に使用する量も、効き目が悪くなっていくので増えていく。
さらに、禁断症状や後遺症が発症すると、その苦痛から逃れるために、ドラッグを使用してしまう依存のループに陥る。

「クライアントの女性たちのプライベートに、黒崎さんは踏み込まなかった。それは、黒崎さん自身が女性たちに自分の心に踏み込まれたくなかったからだ。だけど、カウンセラーの藤崎さんにだけは家出していても毎日、電話をかけるぐらい親しく連絡を取り合っていたんだ」

隆史は黒崎孝義が元ジャンキーだったことは隠して、聖華に藤崎柚希が黒崎孝義と親密な関係だったかを伝わるように話した。

「だから、聖華の魅力に黒崎さんはなびかなかったんだよ。聖華も父親から理不尽な縁談を持ち出されて、生きずらさを感じているのは理解できる」

聖華は、自分には何も黒崎孝義に嫌われて拒否される理由がなかったこと、つきあっているパートナーと親密だったから交際を黒崎孝義が断ったのだと思った。実際は聖華が黒崎孝義からすれば、世間知らずで自分の意見が通せると思い込んでいる態度が嫌だったのだが、隆史は態度についても、聖華に指摘したりはしなかった。
黒崎孝義が交際を拒否したことから、鷺原聖華は黒崎孝義を気になり、惚れていった。拒否された理由らしきものを隆史に説明されて、聖華は納得したことで、黒崎孝義への執着心がほどけていく。

「聖華が嫌なら、鷺原征一郎から持ちかけられた縁談話だから、俺が断ってあげよう。聖華は美人だから、すぐに恋人になりたい男性からアプローチされるだろうな。男性に頼りたい女性より男性に頼られたい聖華なら、男性も安心だろう」

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