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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 984

「リビドーやタナトスは、あなただけがあるわけじゃない。私やクライアントの人たちにもある。それを触手の幻覚を共有することで、あなたは共感することができる。じゃあ、あなたのリビドーやタナトスはどうなっているのかのひとつの答えが、このあなたをパパ、私をママと呼ぶ触手ちゃんなんじゃないかしら」
「柚希、何を言ってるのか、よくわからないよ」
「あなたは、あなた自身を知るために何か必要だと思った。で、触手ちゃんができたんじゃないかしら」
「触手ちゃん?」

藤崎柚希は黒崎孝義が自覚していない心の分身として、触手の擬人化をしていると考えた。

「それじゃ、夢精したいから変な夢をみたり、誰かと話したいから幻聴を想像してるってことになるじゃないか」
「そう考えるとわかりやすいから。怖がったり、不安になる必要はないんじゃないかってこと。私の声なのは、ちょっとうれしいかも」
「なんで?」
「私と話したいって、あなたが自覚しきれないところでも思ってくれてるってことだから」

藤崎柚希に、にっこりと微笑みを浮かべながらそう言われて、黒崎孝義は首をかしげてしまった。

「それはおかしいじゃないか。柚希とは毎日、電話で話しているし、セックスだってする。わざわざ触手におしゃべりさせたり、夢でじゅぽじゅぽすぼすぼちゅぱちゅぱ襲われる必要ないじゃないか」
「触手ちゃんは、あなたをパパ、私のことをママって呼んでる。私たちの子供みたい。あなたは、子供が欲しかったのかもしれない」
「それは柚希の願望だろう?」
「そうかもしれない。私の気持ちをあなたが受けとって、触手ちゃんができた」

黒崎孝義や藤崎柚希は、幻想界にあらゆる時代の情報が漂っていることを知らない。古事記のヒルコについての情報も漂っている。

「あなたがどんなエッチなことを触手ちゃんとしてるのか、ちょっと気になるかも」

黒崎孝義はあわてて、藤崎柚希の手を離した。触手は柚希に淫夢で何を黒崎孝義にしているのか、おしゃべりしてしまう気がしたからだった。

「私とたくさん話して、いっぱいセックスしたら、私たちの触手ちゃんはいなくなっちゃうかもしれない。ちょっとさみしい」

相談するために戻ってきた黒崎孝義は、相談のあと藤崎柚希に抱きつかれて、キスをされていた。

黒崎孝義と藤崎柚希と触手ちゃんで3Pでセックスしているような状況になってしまった。
黒崎孝義や藤崎柚希が快感を感じるのを触手ちゃんは察知する。

「パパ、気持ちいいね」
「ママ、いっぱいなでなでして」

柚希が触手を目を細めて微笑しながら撫でると、黒崎孝義がびくっと快感が背筋に這い上がるのを感じて身を震わせた。


黒崎孝義は藤崎柚希と話し合って、幻覚触手プレイで稼ぐのは止めると決めた。藤崎柚希から檜垣隆史は連絡をもらってもぐりのセラピスト黒崎孝義と会った。

「不思議なことはたくさんある」

檜垣隆史は、藤崎柚希の自宅兼事務所のマンションの部屋で、今まで実際に体験した話をふたりに話した。
幽霊の小西さんや、多重人格の高坂美和の話は藤崎柚希だけでなく、黒崎孝義にも興味深い話だった。
さらに、腹中虫や人面瘡の言い伝えを隆史はふたりに話した。

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