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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 982

人面瘡(じんめんそう)は、奇病の一種とされていた。肌にできた傷が化膿し、人の顔のようなものができて、話しかけてきたり、物を食べたりするとされる。また、人面瘡に心が支配され人が変わったような行動をする。薬あるいは毒を食べさせることで療治するとされる。
黒崎孝義はドラッグの後遺症から、幻想界から幻覚触手を想像して創り出し、召喚したと言ってもいい。しかし、アルベール・レノはおぞましいと感じる後遺症が使用者に起きるように〈ange〉というドラッグを調合した。
黒崎孝義は夢精して、全身に冷や汗をかいた状態で目を覚ました。プレイを終えたクライアントが帰ったあと、利用したホテルに無料で黒崎孝義が宿泊できるように、鷺原聖華が手配していた。
背中の裂け目から這い出た触手の先端が8つに蛇が口を開くように、くわっと開いて、黒崎孝義のペニスを根元まで咥えこんだ夢。さらに左右の乳首にも触手の先端が開いて吸いつかれた。
全身を触手に這いまわられ、肌を舐められたり、撫でまわされているような快感を感じた。咥え込まれたペニスや乳首は内側の蠢く肉襞に刺激されて、痛いほど勃っていた。
黒崎孝義がうめき声を上げると、口の中に触手が侵入した。身悶えても、絡みつかられて立ち上がることもできない。
ぬらぬらとローションまみれのバイブレータのような触手は、黒崎孝義のアナルにぬちゅりと潜り込んでしまった。
耳の穴へ糸触手がするりと脳を目指して侵入する。黒崎孝義が悲鳴を上げ、ペニスから射精したところで目を覚ました。

(くそっ、なんて夢だ、気持ち悪い)

黒崎孝義はそう思いながら早朝4時に熱いシャワーを浴びていた。
黒崎孝義の眠っている間の夢の領域と目覚めている自意識の領域の分断をドラッグの後遺症の幻覚はつなげて、黒崎孝義を襲い始めたのである。
クライアントの女性たちの幻覚を体感している領域と黒崎孝義の自意識の領域をつなげたり、切断して幻覚触手プレイは行われていた。黒崎孝義はこの日を境に淫夢に悩まされることになった。
淫夢から黒崎孝義が夢精するか、絶頂して目覚めることで、淫夢の見始めのうちは終わって、苦痛のような快感の体感から解放されていた。
だが、耳から侵入した糸触手がちぎれ、脳に残ったままで終わる淫夢をみてからは、目が覚めている間も幻聴に悩まされるようになった。
黒崎孝義にしか聞こえないように話しかけてくる幻の声は、藤崎柚希の声であったのも、黒崎孝義がイライラする原因となった。
幻聴の声は黒崎孝義のことを、パパと呼んできた。黒崎孝義から生まれたから、脳内の触手は黒崎孝義をパパと呼ぶことにしたらしい。
藤崎柚希が口にしないようなことを触手は、柚希の声で黒崎孝義に伝えてくるので、ぎょっとしてしまう。

「ねぇ、パパはクライアントの女の人たちを夢の中じゃなくて、自分の体を使って犯したいんだよね?」

いきなり食事中に藤崎柚希の声で伝えられて、黒崎孝義は口の中のハンバーグをファミレスで吹き出しそうになった。

「ねぇってば、無視してもずっと一緒なんだから、無駄だよぉ」

黒崎孝義はナイフとフォークを手から離してため息をついた。

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