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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 980

黒崎孝義の幻覚触手プレイが選択肢として、本人や周囲のためである最善の方法であることを、鷺原聖華はとりまきの女性たちに紹介する時に印象づけた。
会員制にしたことで、払った会費の元を利用することで取らないともったいないという考えも持たせた。
黒崎孝義に渡される現金の報酬は、クライアントの女性からのチップ。感謝を示すための儀礼的なものである。黒崎孝義は、鷺原聖華が会員にどれだけ高額な会費を設定しているか、そもそも会員制クラブにされていることも、しっかり把握していない。聖華のとりまきの人脈でクライアントが紹介されているという認識しかなかった。
愛し合っている相手とのセックスにある満足感ではなく、快感のみ重視した肉欲の発散では、心を満たしきれない。
それと、少ない支出で大きくの得を得たいという考え方から、繰り返し黒崎孝義のセラピー、幻覚触手プレイを求める。
自分のまわりの人間関係の維持できて、愛人を持つリスクが軽減されるのは良いことだと、クライアントの女性たちは考えている。愛人と関係を持つよりも、良いことをしていると考えるために、黒崎孝義のセラピーを受けるという選択肢を自ら選んで繰り返している。
クライアントの女性たちには、黒崎孝義の収入源としてセラピーを受け続けるように、まるで洗脳されているような心の動きがあった。
黒崎孝義は、クライアントとして鷺原聖華を相手にしたことで、自分たちは上流階級だと思い込まされている人たちから報酬を搾取する者となった。
鷺原聖華にはお金持ちが上流階級であるという認識はない。聖華が黒崎孝義に求めているのは愛情であったり、処女を黒崎孝義に捧げることであり、自分の伴侶にしたいと望んでいる。
聖華の伴侶となるということは、黒崎孝義にとって玉の輿ではあるが、聖華のとりまきをふくめた社交界の人間関係のなかに取り込まれることになる。
怪しい幻覚を視ることを大学病院の精神科で診察を受ければ、めずらしい症例の患者として、入院して治療するように告げられ、黒崎孝義の治療を論文として学会で発表するために、薬物療法が実験のように行われるだろう。
黒崎孝義はカウンセラーの藤崎柚希によって保護されたともいえる。そして、鷺原聖華によってドロップアウトしていた社会に復帰させられようとしている。
しかし、黒崎孝義は藤崎柚希の元から離れ、また鷺原聖華が用意した社会復帰の人間関係にうんざりしている。
幻覚触手プレイの未知の可能性と快感。それだけを黒崎孝義は探求している。
クライアントの女性たちとの幻覚触手プレイには、未知の可能性はないかもしれないと思い始めている。
藤崎柚希との幻覚触手プレイを使ったキメセク以上の快感を、黒崎孝義は見つけられていない。
黒崎孝義は、幻覚触手を自在に制御できている状況が続くと思い込んでいる。
幻覚触手の未知なる快感の可能性を、女性たちとの関係から、黒崎孝義は求めている。
だが、ドラッグの後遺症の恐ろしさは、後遺症があらわれた者を恐怖や嫌悪感で追い込み、さらに無気力にさせ、死ななければ後遺症の恐怖から逃れられないという強迫観念に苛まれること、後遺症から逃れるために再びドラッグを使用するか、自殺するかの狭い選択肢しか考えられないようになることにある。

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