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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 978

コミュットメントの一貫性。コミュットメントとは、責任をともなう約束のことで、責任感もこれにふくまれる。
セラピストとクライアントという関係を黒崎孝義は、同棲相手の藤崎柚希以外の女性には厳守している。黒崎孝義は約束した通り、身体にふれずに、服すら脱がせない。そのためクライアントの女性たちも、黒崎孝義と約束したら、約束したことをしなければならないと感じるようにさせられる。
社会的証明。鷺原聖華と親しい関係にあるということに、ステータスのようなものを感じているクライアントの女性たちは、集団で自分だけがちがうことを警戒している。黒崎孝義のセラピーを受けたことがあるというのは、鷺原聖華の人脈のなかで聖華と親しい関係にあるという証明のように感じてしまった。
秘密にしている個人的な性的なことの情報の共有。それが、聖華のとりまきである女性たちの連帯感を強める。
黒崎孝義は元ジャンキーで、違法薬物使用の秘密を、売人と後遺症の軽減のために個人経営のカウンセラー藤崎柚希にしか話さずに、単独行動をするのが癖になっている。人の集団の連帯感を意識したりまったくしない。できるだけ、余計な人づきあいを避けたいと思っている。聖華のとりまきの女性たちに取り入ろうとはしない。
自称セレブの女性たちが、愛人としてつきあっていた愛人たちは、それなりの資産がある男性たちである。この女性とつきあっていればどんな得があるかを考えて相手をしている。
情報、人脈、そしてついでに容姿で女性を値踏みしている。女性は、それなりの立場がある男性なら、自分の保身のために秘密の交際を暴露したりはしないというのを最優先の条件で愛人にする男性を選んでいる。自分とつきあうのに、それなりの社会的地位がある男性を選ぶのは、他の女性に自慢する見栄と秘密の厳守だけで、利用価値などは考えていなかった。黒崎孝義と鷺原聖華の秘密のセラピークラブは、秘密を世間に暴露される危険はない。実際に黒崎孝義とセックスしているわけではない。また財力や肩書きを愛人の男性たちに頼られて、利用されることもない。
洗脳された人が陥りがちなことは、洗脳した相手に好意を抱いたり、権威を感じるようになることである。
マインド・コントロールでよく使われる方法は、すべての人に100%適用できるとは限らない。10人中7人か8人は同じ方法でいけるというように、有効なことは確かだが、違うやり方をしたほうが効果的な人もいる。
鷺原聖華はちょうどそれにあたる。相手に話を合わせたりして親近感を抱かせる以外にも、人によっては、相手が嫌がる都合の悪い悪い話をぶつけて、追い詰めてしまったほうが効果的な場合がある。相手がその対応に驚き、特別な存在だと意識するだけでなく、世の中の別の考え方を教えられたような気持ちになって、信頼することがある。

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