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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 974

黒崎孝義が、奇妙な幻覚を視るようになったきっかけとなった合成ドラッグ。それはフランス人化学者アルベールが、海外でギャングたちに脅されて作った〈ange〉だった。
美しい天使の幻覚ではなく、おぞましい恐怖を感じる副作用をもたらす悪意が込められた、フランス語で天使という名のつけられた合成ドラッグである。
化学者アルベール・レノは、パリで同棲していた恋人の島袋琉の身を守るため、ギャングたちに命じられ、合成ドラッグを製造した。
檜垣隆史のラムネ菓子でもある解毒薬。それはドラッグへの依存と自殺願望を消し去る。幻覚はなかなか消えない。北川天に性的暴行をドラッグを使われて被害を受けた天満教信者のサバイバー星野舞が絵画で美しく表現することで、幻の天使を別のイメージと合わせて昇華しようとしていた。
黒崎孝義には、おぞましい幻覚を芸術的な創作活動で昇華して、自分の心を浄化するように処理することができなかった。
一晩で10万円以上のコース料理を食べて、料理よりも高い酒を口にして、高級なホテルで淫らにセックスを楽しむ。
そして、セックスの快感を高めるための道具としてドラッグを服用する。
そんな快感以上の快感が、黒崎孝義の幻覚触手プレイにはある。
それはエロマンガ家メイプルシロップこと緒川翠が、聖戦シャングリ・ラという18禁オンラインゲームの世界として設定した蛇神ナーガの異界と似たものである。ただ、黒崎孝義の幻覚触手プレイはそのまま気持ち良さに溺れて死んでもいいとさえ思っても、ゲームのキャラクターのように吸収されたりはしない。

薄暗い少し湿り気がありながら、寒さを感じない場所。でも、ここが広い場所なのか、思っているほど狭い場所なのかもわからない。
私の縛られた両手の手首は上の暗がりから吊るされていて、もう逃げることはできないのだから、まわりがどんな場所なのか確かめる手段などありはしない。
蜘蛛の巣に捕らえられた蝶も、こんな気持ちなのかもしれない。
私は愛液をとめどなく垂れ流し続け、爪先が触れている柔らかな土らしい地面にやらしい水たまりができてしまっているかもしれない。
私は首を振りながら、口腔を埋める触手の隙間でひたすらあえぐ。
ひくひくと物欲しそうに痙攣する私の膣の入口を面白がるように、触手は焦らしながら身をこすりつける。
ぐちゅ、ぬちゅっ……。
卑猥な水音、性臭、汗、暗がり。
今の私にはそれしかない。
絶対に触手になんて体に入られたくないのに、子宮は快感を求めて下がってきている。

「ひうぅっ、やらぁ……っ!」

口が解放されると必死に泣きじゃくり、肌にまとわりつくぬらぬらとした触手に私は怯える。

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