PiPi's World 投稿小説

媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 970
 972
の最後へ

媚薬の罠 972

「檜垣様、別に警察に調べられても、困ることは何もしていません」

聖華はそう言って、メイドたちに目配せをした。メイドたちが、応接間から退室した。警察という言葉と目配せをしたら退室するように、彼女たちへ伝えてあったからだ。
聖華は父親から、もしも檜垣隆史が聖華と肉体関係を望むようなら、好きなようにさせ、失礼がないように応対するように言い渡されていた。

「檜垣様、父には催眠クラブのことは伝えてないのですか?」
「ああ、家庭訪問としか言わなかったから」
「なぜ?」
「お嬢様は、父親に知られないようにしたかったんだろうと思ったからだよ。今度はこちらから質問してもいいかな?」
「はい、檜垣様」
「お嬢様、脅迫されたり、嫌なことはされてないかだけ、俺に教えてくれないか」

聖華は檜垣隆史を挑むような目で見ていたのだが、それを聞いて肩から力が抜けてしまった。

「檜垣様は、私が何かトラブルに巻き込まれていないか確認するために来られたのですか?」
「言っただろう、家庭訪問だって。海外には、家庭訪問ってないんだっけ?」

催眠クラブの会員が、セフレにしていた男性に別れを切り出した。幻覚触手プレイで満足して、セフレとセックスする理由が無くなったからだ。
男性はセフレの女性に、いきなり別れを告げられた理由が気になり、自分に原因があるのか気にして、どうして別れたいのか理由をたずねた。
別れた愛人からざっくりとした話を聞いて、催眠を使ったSMクラブだと男性は思った。
銀座の高級クラブの島田理沙子に、その投資家の男性は、そんなSMクラブの噂を聞いたことはないかと、こそこそと小声でたずねた。
檜垣隆史はセフレと絶交した催眠クラブの女性と会って、ケーキを食べながら、鷺原聖華しか黒崎孝義の連絡先は知らないことを聞き出したのだった。
会員制SMクラブは、檜垣家の温泉にある谷崎初音の撮影スタジオをふくめ、裕福層や有名人がおしのびで利用することがある。島田理沙子や隆史からすれば、めずらしい話ではない。
鷺原家の御令嬢がそこに関わりがあることが、隆史は気になった。ドラッグでも使われて、カルト宗教が信者を集めるのと同じ悪質な手口のように、SMクラブを作らされて会員を集めるように、鷺原聖華が脅されたりしていないか気になった。

「檜垣様は、私を心配して何かトラブルであれば相談にのって下さるつもりで、来て下さったわけですね」

黒崎孝義が、天満教の教祖だった北川天のような考えや生き方の人間なら、鷺原聖華は利用され尽くして捨てられる。
隆史が噂を聞いて少し調べたら、鷺原家の令嬢が関わりがあると聞き出して心配になったのは、そうしたことだった。
鷺原聖華が微笑みを浮かべて、檜垣隆史の顔を見つめた。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す