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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 970

黒崎孝義のクライアントである日本人の女性たちは、配偶者が起業していたり、株式投資などで資産を蓄えている人が多いが本人は何も手に職を持っていない。
聖華は彼女たちが、職を持たないことに不安ではないのかと不思議に感じる。
鷺原聖華が檜垣隆史と出会って、小太りである以外は、日本人にも海外のような富裕層の人がいたということに驚いた。モナコ公国に移住している父親から国際電話で突然連絡があり、質問された。

「檜垣隆史という人が、聖華に会いたいと言ってきているが、聖華は日本で何をしたのかね?」

港区の広尾の鷺原邸に、午後、檜垣隆史が訪問するよりも先に、京橋のイデミ・スギノという洋菓子店からカシスのムースとキルシュ風味のババロアを合わせたスーボアが届けられた。
どうやら、檜垣隆史は聖華の父親から、聖華の好きなケーキを聞き出したらしかった。持参することはできるだろうが、お店から届けさせるのは、なかなかできない気づかいだ。

「こんにちは、檜垣隆史です。今日は家庭訪問に来ました」

父親から、くれぐれも失礼がないようにと聖華は言われている。
タカシ・ヒガキは日本で一番裕福な人物だと説明されて。

「ようこそ、檜垣様。鷺原聖華と申します、はじめまして」

聖華は隆史の冗談を無視して、うやうやしく優雅に一礼した。

「うん、あの、ケーキはちゃんと届いたかな?」
「はい、こちらへどうぞ。今、ご用意させますね」

聖華は応接間へ隆史を案内し、メイドにお茶の支度をするよう小声で伝えた。
隆史はスティーブ・ジョブズのコスプレと言っている普段の服装で、お気に入りの腕時計をつけて鷺原邸を訪問した。

「失礼でしたら申し訳ありません。父に訪問の許可をわざわざ取りつけて、私を訪ねて来られたご用件を、お聞かせいただいてもよろしいですか?」
「それは、ケーキを食べてからにしませんか?」

隆史はそう言って、にっこりと聖華に笑いかけた。

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