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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 961

「神眼」が人を洗脳する技術で、トランス状態の他人の意識と自分の意識や記憶を共有するのは洗脳を解除する技として、ひとつのセットで伝えられたと隆史は考えている。
では、トランス状態ではない他人に、気持ちいい幻覚をみせる方法とは、どちらの技術なのか。
洗脳か解除か。
それとも、ドラッグの悪用か。

「おつかれさまでしたぁ〜」

椎名瑶子は帰りの挨拶を済ませてパチンコ店の事務所から出て、更衣室へ。制服から私服に着替えて帰る。
制服の上に上着を羽織って帰ることも許されているが、瑶子は気持ちの切り替えのために、しっかり着替えて帰る。
恋人の隆史の紹介でパチンコ店の従業員に転職した椎名瑶子は、事務職をしていた時よりも、不安なく暮らしている。
檜垣隆史に恋人の同僚から強引に寝取られた女性。つきあっていた同僚の会社員が、のちに瑶子ではなく別の会社の役職の娘と浮気していただけでなく、会社で悪い噂を立てられて退職した。その後、転職したパチンコ店は、そうした噂で立場が左右されたりしない人間関係の職場だったので、瑶子は気持ちよく働いている。また、隆史と交際して、結婚しなくてはというプレッシャーから解放されてのびのび暮らしている。
隆史から連絡があり、部屋で待ってると聞いて椎名瑶子は早番シフトの仕事を終えて、近くのスーパーで、隆史と一緒に食べる夕飯の買い物をして帰ることにした。外食よりも、瑶子の手料理の方が落ち着くと言われたからである。
隆史が泊まりに来るのは、半年ぶりである。たまに瑶子の働く様子を見るため、隆史が職場のパチンコ店に来ることはあるが、なかなか瑶子の部屋に泊まりに来ない。

(前にいきなり押しかけてきて、無理やりえっちしたから、隆史、なんとなく気にしてるんだわ、きっと)

椎名瑶子はそう思いながら、今夜の食事や朝食の買い物を済ませた。
どうしたらいいか考えなから、ちょっと買い込み過ぎた買い物袋を下げて瑶子は帰宅した。
隆史には以前に合鍵を渡してある。玄関に隆史のお気に入りのスニーカー、スティーブ・ジョブズとおそろいだと隆史が言っていたスニーカーがあるのを見て、瑶子はほっとした。
泊まりに来ると言っていたが、急ぎの用事ができたら来ないことも隆史はある。隆史は、気まぐれな猫みたいだと瑶子はたまに思う。

「隆史、ただいまぁ」

隆史は瑶子のベッドで、おだやかな寝顔ですぅすぅと寝息を立てていた。待っている間に眠ってしまったらしい。
隆史を起こさないように、瑶子はエプロンをつけて夕食の支度を始めた。調理した料理をテーブルに並べていると隆史が目を覚まして、ゆっくりと身を起こした。

「おいしそうな匂いがする」
「くいしんぼうさん、もうすぐご飯だけど、寝起きで食べられそう?」
「うん。瑶子、けっこういっぱい作ったんだな」
「あっ、つまみぐい!」

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