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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 960


「あの、3万円でいいです。6万円入ってましたよ」
「わざわざ来てもらったし、交通費と、あの、誰にも言わないで欲しいので」

夫には内緒にしたいということなのだろう。黒崎孝義は3万円だけ受け取って、残りは返した。

「交通費をふくめても、6万円は多すぎです。3万円の料金は交通費込みです。でも、領収書は出しませんよ」
「会社の経費で処理するわけじゃないから、領収書なんて、気にしないで」
「では、約束の料金分だけ。ありがとうございました」

触手幻覚を使うもぐりのセラピスト黒崎孝義。ドラッグの快感の代わりに触手幻覚で女性を凌辱して歩くノマド。
この男は恋愛しない。
お気に入りのオモチャであるセラピスト藤崎柚希との触手幻覚セックスが趣味である。
銀座の高級クラブ「パンドラ」には、いろいろな噂が集まってくる。怪しい噂のひとつに黒崎孝義の噂も流れてくる。
檜垣隆史は、女店長の島田理沙子から催眠術を使うセラピストと言う噂を、ベッドで聞いて興味を持った。
「神眼」は檜垣家当主な隆史と、隆史に秘技を伝えた谷崎麗(たにざきうらら)しか使える者は見つけられていない。しかし、島袋琉(しまぶくろれん)のように、過去に檜垣家と関わりがあって、他にも檜垣家の秘技を受け継いでいる者がいるかもしれないと隆史は考えていた。黒崎孝義の噂が気になったので、檜垣隆史は噂の催眠セラピストを探してみることにした。
催眠ではなく、幻想界から人が想像するのを利用して黒崎孝義の幻覚や意識を幻想界を経由して相手に送り込み、凌辱された相手が幻想界に記憶のコピーを送り返すと、黒崎孝義が再構築して想像力で整理された情報を脳内再生している。
整理して、というのはそのままコピーではないということ。
藤崎柚希の記憶のコピーであれば、背骨の脊髄や脳をいじられている感触が黒崎孝義に伝わるだけだが、黒崎孝義が触手を操り藤崎柚希を凌辱している情報に整理して変換されている。
黒崎孝義自身がフロイトやユングなどの精神分析の知識、無意識やリビドーや夢の情報をすり替える性質などを知らず、幻想界について何も知らずに、超能力的な能力と思い込んでいる。
檜垣隆史は、幽霊の小西さんが憑依した時や、谷崎家の女性たちの瞑想で他人の夢をのぞき見できるのを知っていて、隆史自身も同調して共有した同じ夢をみることを体験済みである。
トランス状態での人の意識の共有。
その現象と「神眼」の関係を知りたいと隆史は考えている。催眠でとにかく気持ちいい幻覚をみせるセラピスト。その人物が「神眼」使いか、瞑想の意識に潜る技に関係があるか知りたかった。

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