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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 957


「……あのさ、柚希、浮気とか絶対に俺、嫌だからな」

2回目の膣内射精のあと、この男は柚希の胸に頬をすりよせて気弱な声でつぶやくように言った。
柚希は男の頭を、幼児の頭を撫でるような手つきで撫でていた。
檜垣隆史とのちがって、この男は、狙った女性に極端に甘え、束縛し、嫉妬することだった。

「もう、うちに帰っておいでよ」
「嫌だよ、元カレと同棲していた部屋で暮らすのも、同じベッドで、柚希とセックスするなんて、吐き気がする」

柚希はため息をついた。
この男が家出して、3週間ぶりに会いたいと柚希が言うと、宿泊しているビジネスホテルがわかった。
毎朝、あと就寝時は、柚希から電話をかけないと、この男はひどく拗ねて、電話ごしに泣く。だからといって、昼間、この男が何をして過ごしているのか柚希が聞けば、黙り込むか、柚希が昼間は何をしているか自分も聞かないで自由にしているのだからと言い出すのである。
柚希は昼間は仕事ばかりしている。土曜日、日曜、祝日関係なく働いている。平日、予約の隙間ができるときが休日であって、基本的に決まった休日はない。患者の予定に合わせて働いている。浮気する暇など、まったくない。
この男はそれがわかっていて、昼間は柚希が連絡を入れてみても、携帯電話の電源すら落としていることがある。

「でも、ホテル代だって安くないでしょ?」

柚希はとりあえず5万円入った封筒をこの男に渡すと、1万円だけ封筒から抜いて4万円はその場で返してきた。

(また、日払いのアルバイトでもしてるのかしら?)

仕事の合間に、たまたまふらりと立ち寄ったカフェで、何回か昼間アルバイトをしているのを見かけたことがある。
昼間は柚希の部屋で過ごしていると思っていたので、少し驚いて注文ついでに声をかけると、私語はせずに会釈してそっけない態度だった。
帰宅してから、少し嫌な気分だったのでどうしてあんな態度だったのかと聞いてみると、アルバイト店員は店の店員から接客を評価されているので、私語厳禁だと言われてそういうものかと思って、気にしないことにした。
そうやって同棲中にちまちま貯めたお金で、ふらふらしているらしいと柚希は思っていた。
柚希はフロントで今日までの滞在費分は精算したが、明日の午前中には別の宿泊施設へ移動するだろうと、ホテルの従業員にチェックアウトしたら連絡がもらえるように、名刺を渡しておいた。
妹なのですが兄は家出していてと嘘の事情を説明すると、ホテルの従業員は嘘だとわかっていると柚希にも察しがついたが、ご協力いたしますと返事はもらえたので、自分の賃貸マンションの部屋にとりあえず帰ることにした。

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