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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 954

この男は、2年前までドラッグを常用していた。幻覚や幻聴、警察が自分を逮捕するために内偵をかけているという妄想に怯えていた。
ドラッグを使ってセックスをする、いわゆるキメセクの常習犯だった。
今はドラッグを使っていない。ドラッグを常用している頃は、煙草のうまさはわからなかった。煙の味と珈琲が癖になるほど合うことも知らなかった。
この男を襲った幻覚は全身の肌に小さな虫が群がるといったものでも、ディズニーランドに行ったら自分以外の客がミッキーとミニーだったというものでも、戦争映画のように敵兵から狙撃されるといったものでもなかった。
触手が背中が咲けて這い出し、またペニスや両腕の肘から先が蠢く触手となるという珍しいものであった。
聖戦シャングリ・ラにはヴァンパイア・ロードとなり触手で吸血するヴァルハザードというキャラクターが登場する。
緒川翠が創作したキャラクターと類似しているものになってしまったような幻覚を体験した。そして、今日で40歳になった男は、奇妙な幻覚を体験してからは、自分には他人にはないことができることに気づいた。
それからは、犯した女性たちの住居やホテルで泊まり歩き、税金も払うことも拒否して住所不定無職で暮らしている。
ノマド(nomad)
遊牧民、転じて放浪者の意。
最近ではノマドワーカー(ノマドワーキング)という言葉もある。特定のオフィスなどを持たない働き方をする人や働き方を指す。この男は、セックスを趣味と実益を兼ねた労働だと考えるようになっていた。
藤崎柚希は、出張カウンセリング専門の自営カウンセラー。ノマドワーキングの女性で、この男のカウンセリングを始めて2ヶ月で犯されるように洗脳されてしまった。
この男が以前にドラッグを常用していた頃の記憶がフラッシュバックすることや不眠になる夜があるという相談を、傾聴してカウンセリング料をもらっていた。
しかし、今はこの男のホテルの宿泊代を柚希が払うこともあった。
男は一服を終えてベッドに戻ると、泣いている柚希にかぶさるように身体を重ねて、ほっそりとしたうなじや肩の丸みに唇と舌先を這わせた。

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