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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 953

幻想界から想像力によって創作され、見られることで心に影響を与え、虚構だとわかっているからこそ興奮する倒錯をはらみつつ、自慰に使用されたあと自主規制により隠され、時には伴侶の相手に発見されてしまい、性的な欲望の差異について、ふたりの間主観性を重視した現象学のための資料にもされる。
医師フロイトの想像した無意識の果ての幻想界で集積された「生命体がかつて捨て去った状態に復帰」した無数の細分化された情報の破片は漂い、想像力により再構成され、創作物から生きている社会の規範を侵犯する暴力の原動力の欲望にまでさまざまな変化として現実の世界へ実践的な行為として影響を与える。
無意識の果て、生きているすべての人の心につながる幻想界をたとえるなら、それはインドの創世神話のブラフマーンダ(梵天の卵)なのかもしれない。
卵であることを、殻を破壊することで卵はひよこになる。
自己肯定感の小さな人は殻を破ることをためらう。自己肯定感が大きくなりすぎれば、他人との関係性を忘れる。
ドラッグの効果は自己肯定感を時間制限つきで、本人が思う以上に大きくする。規範や倫理感という囲い込みをたやすく越えさせるし、他人への暴力の行使も平然と行わせる。
バットトリップして脳の判断がうまくできなくなると、差異の多様性がわからなくなり、自分の知っている人だと見ず知らずの他人と思ってしまったり、他人が全員で自分に悪意な殺意を抱いていると信じ込んでしまったり、世界の変化が膠着した状態だと想像してしまう。自分を中心とした不変の真理しか想像できなくなると、錯誤を繰り返す。
脳の判断力が復帰して、行動や感じたことが錯誤だと気づいても、再び脳の判断力を失い錯誤を繰り返す。
やがて、現実は何か、自分とはなにか、刷り込みによって信じていた社会の常識と実践的な行動のパターンを見失う。
「逆転移」と「境界侵犯」という用語がある。
精神科の自己回復の協力者カウンセラーが陥るトラブルで、およそ50人に1人ほどの割合で、クライアントの患者と性行為をしてしまった経験を持つといわれている。

(今日こそは、もう、セックスしない普通の関係に戻るのを説得するつもりだったのに)

膣内射精された牝の淫花から、逆流してきた精液があふれてぬるぬるとしているのを感じながら、カウンセラーの若い女性はベッドでうつ伏せになり、枕に顔を埋めて肩を震わせて泣いていた。
彼女は藤崎柚希(ふじさきゆずき)という25歳のカウンセラー3年目。相手の男からすれば、遊び相手にちょうどいい素人である。
柚希をバックの体位で犯した患者の男性は柚希が泣いているのを無視して、全裸でソファーにゆったりと腰を下ろし、セックスのあとの喫煙をしていた。
柚希は喫煙者ではなく、髪や服に煙草の煙の臭いがつくのを嫌っているのはわかった上で、この男は喫煙している。

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