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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 942

マクシミリアン・ロベスピエール。もともと「死刑廃止法案」を出していた人物であった。思想家ルソーの啓蒙思想に傾倒していたことも知られている。
だが、革命後、貴族をまとめて粛清しようとした。
フランス革命とは、フランスにおいて領地所有の上に立つ貴族と高級聖職者が権力を独占していた状況が破壊され、ブルジョワジーと呼ばれる商工業、金融業の上に立つ者が権力を握った変化をいう。
ブルジョワジーの者たちは権力を握ったが、貴族を排除することなく、一部の貴族とは連立を続けた。フランス革命は貴族と上層市民を対等の地位にした。革命後かの混乱期のなかで貴族階級の者たちは、全滅するまでは処刑されずに生き残った。
ロベスピエールは、キリスト教カトリックの聖職者たちから土地を国有化して没収して弾圧することで権威を失墜させることは成功した。
だが、彼は公開処刑がインパクトはあるが、強い恐怖と反発を生むことを軽視しすぎた。
社会から排除する目的の刑罰から変わっていったのは、個人の人権や道徳への考えが改められ生命が尊重されるようになったからだと考えられがちではある。だが、支配するために、肉体を痛めつけ死に至らしめる刑罰よりも、もっと効果的な手段を見つけたからというべきかもしれない。
拷問による取調べ、理不尽な判決、見せしめの意味もある残虐な処刑に代わり、懲役と刑務所、そして更正と社会復帰を目的とした教育指導を導入した。
マクシミリアン・ロベスピエールとアドルフ・ヒトラー。
このふたりの人物は、生きた時代や国のちがいや人物の思想性のちがいを無視していえば、民衆を道具や機械の部品のような役割にするため、王権制の法権力の暴力に似た手段を行ったことや民衆を演説で魅了した点でよく似ている。
フランス革命当時のカトリックの聖職者たちは、性的な欲望の懺悔を信者の民衆から集めて、知識として支配のために活用する方法を発見する直前で、ロベスピエールによって妨害された。
医師フロイトは、このカトリックの聖職者たちの懺悔という方法を治療に応用して、性的な欲望と死の欲動や無意識まで考えるに至るのだが、アドルフ・ヒトラーによって妨害されている。
1938年3月11日、ナチス、オーストリアを併合。ナチスはオーストリアに侵入、国際精神分析出版所を接収。フロイト宅を家宅捜査。6月3日、娘アンナ・フロイトとパリ経由でロンドン亡命。
メアーズフィールド・ガーデンに落ち着く。ここがフロイトの終焉の地となる。9月に最後の癌手術を受けている。
29日から30日にミュンヘン会談が行われている。イギリスとフランスは宥和政策としてナチス=ドイツの勢力拡大を一定程度認めた政策を選択した。
1939年フロイトの展開した心的構造論に基づく精神分析を取り入れたハルトマンが「自我心理学と適応問題」を発表。
フロイトは「モーゼと一神教」「精神分析概説」を執筆するが未完となった。2月に癌再発。
9月1日、第二次世界大戦勃発。フロイトは21日以後は昏睡状態、23日に死去している。

性的な欲望を信者が語る時、淫らな想像や行動をしている私を、敬虔なるキリスト教信者の私が語る。まるでふたりの私がいるかのようだが、過去の淫らな想像や行動をしている私に、敬虔なるキリスト教信者の懺悔室で語る私は、ただ見たり聞いたりできてはいるが、過去の自分には一切介入できない。

「その時、貴女はどのような姿で何をしたのですか?」

聖職者からは懺悔する信者の女性は見えている。しかし、彼女からは聖職者の姿は見えていない。それが、懺悔している彼女を木箱のような懺悔室のなかで興奮させている。少し上ずった聖職者の声。
彼女は「神よ、お許し下さい」と手を服の上の胸のふくらみにあて、我慢しきれずに揉み、あふれかけた声を押し殺す。
聖職者は淫らな欲望を抱いた貴女を認めて受け入れ、今の貴女とひとつになって神にあるがままの罪深きことを隠さずに許しを求めなさいと声をかけた。

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