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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 939

ナポレオン・ボナパルトは、フランス革命期の軍人、革命家で、フランス第一帝政の皇帝に即位してナポレオン1世となった。
フランスの君主制をマリー・アントワネットの処刑によって絶つ。
そのために彼女はギロチンで首を落とされ、その遺体は、名前もわからない者たちの遺体を埋葬する共同墓地の穴に放り込まれたはずだった。
犠牲とは、まだ王が神の代行者として選出されていた頃に、自分たちではどうにもできないことを神頼みするために貢ぎ物として人を殺して捧げていた風習から始まっている。
ジャンヌ・ダルクやマリー・アントワネットは、神ではなく法権力に捧げられた生贄といえる。
法権力は、戦争のあとに定められた支配のための暴力のかたちである。戦争の血生臭い虐殺を正当化して理不尽さを隠蔽するために制定される。その後は、その作り出した社会のシステムを正義という根拠で、維持するために支配者たちだけが暴力を行使することを容認する。
定められた法律を遵守することが正しさの規範とされる。法律に違反する者に対しては、罪罰を決めるために裁き、暴力によって粛清する。
だが、魔女狩りやフランス革命直後の法権力という暴力は、君主の名ではなく国民の名において、正義を根拠に標的にされた者を粛清した。
社会における正義とは法を遵守することであり、悪とは法を破ることだと考えられている。
社会共同体によって、法律はそれぞれ違いがある。ジャンヌ・ダルクを裁いた法律はフランスのものではなく、マリー・アントワネットを裁いたのは革命直後の混乱期の法律てある。
つまり、人間の社会における法や正義とは、相対的なもので、状況によっても変わるものなのである。
詩人ソポクレスのギリシャ悲劇に「アンティゴネ」という物語がある。これはふたつの法の正義がぶつかる戯曲である。
アンティゴネの兄は正統の王位継承者だったが、王位争いで敗れて死んだ。アンティゴネの兄の遺体を、勝利した王は野ざらしにするように命じた。
この王クレオーンは、アンティゴネの叔父にあたり、王家の血をひかない人物である。
葬儀もなされず、埋葬も禁じられ、愛していた兄ポリュネイケスの無残な姿に耐えられず、妹のアンティゴネは王の禁令を破り兄を埋葬しようとした。
王は禁令を破ったアンティゴネに対し、一日分の食料を持たせてアンティゴネを地下に幽閉することを決定する。事実上の死刑を宣告した。
社会の法である王の命に背き、ギリシャ神々の自然の法である近親者への愛を重んじたために、アンティゴネは命を失った。
ちなみに、アンティゴネの違反行為は、神意に基づくものであったことが劇中で示唆されている。
個人の心情と行動が、社会の規範が一致しないことがあるということ。そして、権力を特権的に行使する者が君主や聖職者などわかりやすく存在せず、民衆がそれぞれ監視していて、権力の正当性を維持し続ける。そして、民衆のそれぞれひとりひとりが、規範を思い描いて自主規制をしている。そして違反者には過剰に反応して、時には制裁を加える場合がある。
性的な欲望を罪の告白として、懺悔させることをキリスト教の聖職者が行った。
また医師フロイトは、患者から聞き出した話から隠された性的な欲望を推理して指摘することで、治療をしようとした。

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