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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 94

「おい、松崎誠治、美紀はもう俺の女だ。それにやるなら、気持ち良くしてやれよ」
名前を呼ばれてギョッとした誠治に、隆史が誠治のあばらのあたりを蹴った。
「ひっ!」
誠治が痛みと驚きで、美紀から転がるように離れた。
「あ、あんた、誰だ。どうして俺の名前を……」
わめき散らす途中で、誠治の声が止まった。
隆史は見た目は小太りで、あまり背丈もなく、喧嘩が強い感じではないが、素っ裸で射精前の無防備で油断しきっていた誠治は気まずさもあり、尻込みしている。
睨みあっている隆史と誠治のところに、事務所からあわてて来た倉持志織が隆史のそばにかけ寄った。
「こ、この人が美紀を好きにしていいって言ったから、俺は……」
「うるせぇな、黙ってもう帰れよ。それとも警察に突き出されたいのか?」
「帰って下さい」
倉持志織が誠治にあっさりと言い放つと、誠治は自分の服を抱えて修行場から逃げ出した。
階段の途中であわてて服を着ていると、誠治の忘れた靴を持って修行場から隆史が上がってきて、誠治の顔に靴を投げつけた。
「忘れ物だぞ」
靴をぶつけられた鼻から鼻血をたらしながら、松崎誠治は着替えかけの服と靴を持って階段をかけ上がった。
「隆史様、来られるのであれば連絡下さればいいのに」
「うん。帰りがけに寄って志織の顔を見に来たら、たまたま阿部美紀がビルに入るところを見かけたんだ」
倉持志織がいぶかしみ少し首をかしげるが、隆史が自分に会いに来てくれたという喜びに、誠治に向けていた険しい表情とはかけ離れた笑顔を隆史に向けた。
「阿部美紀の拘束を解くけどいいな?」
「隆史様のお好きなように」
「じゃあ、手伝え」
手錠の鍵を隆史に志織は手渡した。
修行場で拘束から解放された阿部美紀が「こわかったの」と隆史にしがみついて泣きじゃくる。
それを少し離れて、冷めた目で倉持志織が見ている。
「美紀、これからはあまり人に恨まれないようにするんだな。松崎誠治を脅迫しようなんて考えるなよ」
隆史が美紀の頭を撫でて言った。
隆史にキスをした美紀が志織に気がついた。
「志織、美紀の服を返してやれよ」
志織と面会していて意識を失った美紀は、志織と目が合うと、隆史の後ろに隠れるように回りこんだ。
不承不承という顔で志織が事務所から美紀の衣服を持ってくると、隆史に甘えて抱きついている美紀の前にばさっと落とした。
「隆史様に会えて良かったわね」
志織がチクリと美紀に嫌味を言った。

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