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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 914


「人間の生存の最高の目的は、国家の維持やあまつさえ政府の維持ではなく、その種の保存である」

ここでいう「種」とは、ホモ・サピエンスという生物種ではなく、人種 Rasse (race) を意味している。

「血と人種に対する罪は、この世の原罪であり、それに手を染めた人間たちの破滅である」

「最も神聖な人権はただ一つだけあり、この権利は同時に最も神聖な義務でもある。すなわちそれは、血を純粋に保つよう配慮することである。それは、最良の人類を保存することで、人類のより高貴な発展の可能性を与えるためなのだ」

ヒトラーが主張したこの考えは、もともとはダーウィンの「種の起源」から解釈された考えで、ヒトラー自身が考え出したものではなかった。
このナチスの人種主義は、優秀な人種としてのドイツ人の「アーリア人」と「Untermenschen」(亜人種)の区分けに使われた。すなわち下等な人間としてユダヤ人・スラブ人・ロマの人々・黒人・アジア人という人種間の階級づけを含むと同時に、もう一方ではドイツ人の中での優秀な健康で逞しく多産な人々と病人や障害者は劣等者いう差別的な人種内での階級づけをした。前者の人種間の階級づけはやがてユダヤ人・ロマの人々・スラブ人に対する攻撃の根拠にされ、ポーランドやソ連での大量殺害が実行された。後者の人種内での階級づけは、国内で断種法である「遺伝病子孫予防法」や障害者を抹殺した「安楽死」計画の実行へと向かうことになった。
もっとも、一つだけ注意しておかなければならないことは、優生学はなにもナチスのような右翼政党ばかりに支持されたものではなかったということ。当時は社会主義者や自由主義者も、社会改革に科学的基盤を与えるものとして、優生学を積極的に支持していた。
皮肉なことに、ワイマール共和国時代のドイツの有力な優生学者には、ユダヤ人が多かった。彼らはナチス政権成立後に職から追われたり、生き残るために亡命を選らばなければならなかった。
彼らは自分たちが研究していた理論を根拠にして殺されるという状況に陥った。
幻想界は、あらゆる時代の記憶の破片がバラバラになり漂っている。ルイス・キャロルが「不思議の国のアリス」や「鏡の国のアリス」を創作したこと、その後、優生学が遺伝子の研究へ続いていくこと。これらはファンタジー小説やゲームに、エルフ族、ドワーフ族などの他の種族と共存する世界を創作させる。また、ホラー小説としてクトゥルフ神話などの地球外生物の襲来や、ヴァンパイア、獣人、フランケンシュタインなどの人造人間の物語を創作させることになった。
SF小説は科学の知識で世界がどうなっていくのか、何が変わって、何が変わらないのかをシュミレーションするネズミたちの楽園実験ともつながっている。
社会システムが階級闘争や人間の道具としての利用して統制する力に、小さな制御しきれない抵抗の力として創作活動が行われてきた。
階級闘争で有名な歴史上の事件は、フランス革命である。この時、支配階級の王族、貴族を殺戮することで階級社会のシステムを、比喩ではなく暴動によって物理的に破壊しようとした。
この時に蜂起したのは、男性だけではなかった。自由と平等。女性たちが動く時は、かなり破壊的なのはホモ・サピエンスと他の人類種族との闘争の頃から変わらない。
しかし、フランス革命以降もキリスト教を解釈した倫理や道徳を常識や規範として革命前と同様に使い続けたので、男性と女性を平等にしようとする力を抑圧する社会は続いた。
フロイトが女性患者の治療のために精神分析を考案して、キリスト教を解釈して作られて使われている常識や規範そのものに女性の性欲を抑圧する仕掛けかあると考え、キリスト教の告解と懺悔を治療方法に取り入れて患者を納得させ、コカインによる薬物療法で常識や規範を忘れる時間を作ろうとした。
フロイトは抑圧されて我慢していることが、欲求不満の原因で、そのストレスを軽減すれば、ストレスが原因の体調不良は回復すると考えた。

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