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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 92

「こ、これは……」
松崎誠治は拘束されて、なお眠り込んでいる阿部美紀と正座をしている倉持志織の顔を見つめた。
誠治と腕を組んで胸を押しあてながら、誠治に「今の時間だと誰も来ないちょうどいいお部屋があるの」と大部屋に誘導してきた吉川愛海は、誠治からすっと離れて、倉持志織に一礼した。「またね」と吉川愛海が誠治に囁き、部屋から出て行ってしまう。
「松崎誠治さん、愛海さんにすっかりはまっているみたいですけど、この人とはさせてもらえなかったんでしょう。私は愛海さんから聞いて事情は全部知っています」
倉持志織が真顔で誠治に言って、誠治の股間のあたりを見つめた。
「愛海さんと、ここでセックスするつもりで来たんでしょう?」
「……そうです」
バツの悪そうな表情で誠治が小声になって答えた。
「私もすぐに出て行きます。気が済んだら上の事務所に声をかけて下さい。もうそろそろ、阿部美紀さんは目を覚ますはずです。でも、逃がしてあげてもあなたに絶対に感謝なんてしない人ですよ。どうぞ、お好きなように」
倉持志織はそう言って立ち上がると阿部美紀と松崎誠治を残して大部屋から出た。
誠治は唾をごくりと飲み込んで、阿部美紀の拘束された全裸姿を近づいて見下ろした。
誠治には、吉川愛海と見比べると、体つきも顔立ちもイマイチに思えた。隆史とは好みがちがう。
(ずいぶん、金を渡して助けてやったんだけどな)
「うぅ。ふぅ、ふぅ、んっ、うぅっ……」
松崎誠治は自分の指を唾液で濡らして、目覚めたばかりで意識がまだぼんやりとしている阿部美紀に手マンをして楽しんでいた。
美紀の拘束を解いて救助する気はないらしい。
目隠しをされ、拘束されている美紀には誰が自分を弄んでいるのか相手が声を出さない限り誰なのかわからない。
それでも美紀は、手マンしているのが隆史ではないことは快感が違いすぎるのでわかる。
隆史なら、相手をそんな状態にしてしまうと隆史が相手たと強く意識させられないので目隠しを外してしまうし、口枷も声や言葉で限界を越えてしまっていないか判断できなくなるので外してしまうだろう。
媚薬で快感を増幅させすぎて理性と自我が崩壊してしまうことを警戒するのを忘れない。
無駄に恐怖を感じさせると、それだけ快感に酔うことから遠くなるのを隆史は知っている。
誠治は美紀がどれだけ恐怖を感じているか、視界も言葉も身体の自由も奪われ、殺されるのではないかとさえ考えているのを想像しきれていない。
(まさか、SMプレイが趣味だったなんて)
誠治はそんなことを考えて、美紀の気持ちを完全に読み違えていた。

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