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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 897


「歴史は繰り返す、一度目は悲劇として、二度目は茶番劇として」

「疑いの余地なく、機械装置は裕福な怠け者たちの数を大きく増大させた」

「過去のすべての社会の歴史は、階級闘争の歴史である」

「現在の社会は決して固定した結晶体ではなく、変化することの可能な、そして常に変化の過程にある有機体なのだ」

「人間は歴史を創る。しかし自由に自らの好みで創るのではない。直接与えられた、在り合わせの過去から受け継いで創るに過ぎない。死んだ世代のあらゆる伝統が、生きている人間の頭の上に悪魔のようにのしかかるのである」

「哲学者たちにとってもっとも難しい仕事のひとつは、思想の世界から現実の世界へ降りていくことである」

これらは19世紀の産業革命後の資本主義社会のシステムを研究した思想家カール・マルクスの残した言葉である。若い官能小説家の藤井茉莉(ふじいまり)も文才を持つ者として、AV女優との対談は自分の執筆した言葉がどんな現実にふれているのか知ることになるだろう。
藤井茉莉のデビュー作のあらすじ。
女子高生が自分の大学生の家庭教師に万引きの現場を目撃される。
脅迫され大学生の家庭教師に弄ばれる。
性の悦びに目覚めていく女子高生。
大学生の一人暮らしの部屋でレイプされる。
痴漢プレイ。アナル開発調教。
女子高生が大学生になり、家庭教師は先輩となり、参加したヤリサー合宿での輪姦を受ける。
その肉欲に溺れる姿に、今まで調教していた男性は興醒めして、きまりが悪く、楽しい気分が消え去って、奈落の底に落ちたかのように気落ちする。
家庭教師のアルバイトを始める。そして誘惑した教え子と関係を持つ。
これとそっくりな性体験をした女性が、藤井茉莉の対談相手のAV女優である。家庭教師のアルバイトを辞めて、AV女優になった。
藤井茉莉は、AV女優から性体験を語られて、小説として執筆された虚構の中から、ヒロインの女性が抜け出して目の前にあらわれたような感覚にめまいすら感じることになる。
藤井茉莉の小説では、大学生のサークルの合宿のペンションで輪姦された時は、泥酔していたことになっている。
実際はメチレンジオキシメタンフェタミン(MDMA)の錠剤が噛み砕かれ、酒と一緒に口移しで服用させられた。

「彼はその合宿のあと精神科の病棟に入院してしまって、もう、お見舞いに来た私の顔を見ても、誰だかわからなくなっていたんですよ」

藤井茉莉は、ドラッグについて執筆しなかった。
官能小説では凌辱されていくうちに「強制的に開脚された両脚もびくびくと引き攣り、蒼白だった頬もだんだん朱色に染まっていた」と「目をギラつかせながらピストンが速められると、刺激が性感を煽り立てる」と「情けないことに、自然と身体がよじれて迫力のある双乳はぶるんと弾み、開かれたままの内腿がびくびくと快感に痙攣してしまう」と快感に屈服する展開で、テンポ良く何人も挿入されて「堕ちる悦び」に「抗うことができない」とそれまで知らなかった複数の男性から連続で犯される快感に目覚めてしまう。「全身どこをさわられても感じた」としても、それは興奮や恥じらいを捨てた「牝の淫らな本能」からであるように文章を組み合わせた。
それを見て、家庭教師の男性に、もう自分では彼女を満足させられないと手放すことを決意することにしたと、その章にオチをつけた。
その後、彼女は調教される立場から、調教する立場に変わり、生徒を性教育する女家庭教師になる最終章を執筆した。
女性が凌辱されて「淫乱な本能」に目覚めて終わる官能小説の定石がある。そこに、藤井茉莉はもう少し先を追加した。

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