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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 884

このルーヴル美術館に所蔵されている女性の塑像には両腕が無い。初めから製作されなかったのか、欠損したものか、はっきりと断定する確証がない。
神殿の柱などで使われている女神像は、腕を下に降ろしていたり、最初から下半分を作られていない。この女性の塑像は上半身は裸像で、右腕は最初から上の部分だけ、左腕は肩から下が無い。
下げられた両腕が、左右で同じ位置から無いなら、腕は初めから製作されなかったと考えられるが、左腕が肩から無いのは欠損してしまったと考える説もある。
画家ペーテル・パウル・ルーベンスの有名な絵画に「パリスの審判」という作品がある。
ルーヴル美術館が所蔵する大理石の女性の塑像の下げられた右腕の先の手は腰布に乗せられ、肩から先の左腕の先の手には林檎が握られているか乗せられているのだと考える人もいて、復元案もルーヴル美術館に出されたことがある。
小島のミロス島で地中から発掘された時に、6つの破片の他に両腕のふたつの計8つの破片があって、左腕の手には林檎があったという噂が残っている。
その噂がこの女性の塑像が「ミロのヴィーナス」と呼ばれることにつながる。
宗教画で有名なルーベンスが題材にしたギリシャ神話のパリスの審判はこんな逸話である。
イリオス(トロイア)王プリアモスの息子パリス(アレクサンドロス)が、神々の女王ヘラ、叡知と戦争の女神アテナ、愛と美の女神アフロディーテ(ローマ神話においては、ユーノ、ミネルヴァ、ウェヌス)という天界の三美神のうちで誰が最も美しいかを判定させられた。
テティスとペレウスの結婚を祝う宴席には、ほぼ全ての神が招かれたが不和の女神エリスだけは招かれなかった。
増えすぎた人類を減らすためにゼウスが故意に招かず、エリスに戦争を起こさせようとしたという説もある。
不和の女神エリスは、不和を起こすために宴席に「最も美しい女神へ」と書かれた黄金の果実を投げ入れた。
この林檎について、ヘラ、アテナ、アフロディーテが黄金の果実は私のものだと権利を主張した。
ゼウスは仲裁するために「イリオス王プリアモスの息子で、現在はイデ山で羊飼いをしているパリスに判定させる」ことにした。これが、パリスの審判である。この時、女神たちは様々な賄賂による約束をしてパリスを買収しようとした。
ヘラは「アジア全土の君主の座」
アテナは「戦いにおける勝利」
を与えることをパリスに申し出た。
だが「最も美しい女を与える」というアフロディーテの申し出に、パリスは黄金の果実を渡した。
アフロディーテにパリスが望んだ「最も美しい女」とは、すでにスパルタ王メネラオスの妻となっていたヘレネ。

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