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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 882

ギリシャ神話では、鳩によくアフロディーテは姿を変えている。オリーブの木から、聖書のオリーブの枝葉をくわえた鳩の逸話を思い起こさせて、鳩を描き込まないないのは、アフロディーテ=鳩のイメージもふくまれているからである。
ルネサンス=文芸復興の時期の作品で、聖書の内容ではなくギリシャ神話を題材にして、新しい絵画を作ったと思われがちではあるが、描かれた細部の記号から逸話の内容を伝えるために想像させ、観賞させる方法そのものは、ルネサンス期以前のキリスト教の壁画や絵画と同じであった。画家ボッティチェリは、規制をすべて破棄したわけではない。
宗教画のアレンジだったといえる。
この絵画が認められたことは、キリスト教の指導者が権威を握る時代から、経済的な財力を持つ者が政治的に影響力を持つことをキリスト教の指導者たち認めた、政治的な変化の時代性を象徴する出来事だった。
芸術だけでなく、あらゆる創作されたものは、時代の状況を鏡のように反映していることがある。
もうひとつ、無数の想像の記号の海から再構成されてあらわれたヴィーナスの姿がある。 
「ミロのヴィーナス」と呼ばれている美しい女性の塑像である。
顔立ちは10代後半、おっぱいは20代、腰回りは30代、おしりは40代と隆史にからかわれる「ミロのヴィーナス」は、女性の美の象徴のように美術批評家には語られる。この女性の塑像はルーヴル美術館が所蔵している。
「ミロのヴィーナス」は誰が製作したのかについては、紀元前130年頃の古代ギリシャのアンティオキアのアレクサンドロスと、アッティカのプラクシテレスという彫刻家のどちらかではないかという説が有名である。正確にはわかっていない。
彫刻家アレクサンドロスの生涯についてはあまり情報は残っていない。彼は父メニデスのもとに生まれ、放浪しながら芸術家をしており、制作活動は依頼を受け次第行ったと考えられている。
古代都市テスピアイの碑文によると、彼は紀元前80年頃に歌と作曲のコンテストで優勝したという。ミロのヴィーナスの台座部分にあった碑文は1820年代にルーヴル美術館に持ち込まれたとき、台座ごと紛失してしまった。
もっとも碑文とその字形から、像はアッティカ出身の彫刻家プラクシテレスの作との説もある。
ルーヴル美術館に展示されている、デロス島から出土したアレクサンダー大王像も、彫刻家アレクサンドロスが造ったと考えられている。
ヘレニズム期の代表的ギリシア彫刻とされる「ミロのヴィーナス」。
ミロは発見された島の名前で、ヴィーナスとは女神アフロディテのラテン語の名前ウェヌス(Venus)の英語読みである。
1820年、エーゲ海のキュクラデス諸島のひとつのミロ島(メロス島)でこの塑像は壊れたまま地中に埋もれていた。
その発見は、ギリシア人のある農夫が掘り出した2個の石に興味を抱いた若きフランス人オリヴィエ・ヴーティエが、さらに他の断片を農夫に探して貰ったところ合計6個の断片が発掘された。
そしてそれらをパズルのように組み合わせた彼らは、やがて上半身が裸体の美しい女性像と遭遇した。
記号の発見して、再構成すること。

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