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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 88

隆史がパチンコ店に呼んだタクシーは、別荘に帰るときに呼ぶタクシー会社のタクシーで、運転手も隆史とすっかり顔見知りになっていた。
隆史は運転手がいるのに七海の手を握ってきたり、ジーンズの上から太もものあたりを撫でてきた。
七海は必死にあふれそうになるあえぎ声を押し殺し「やめて、こんなところで」と囁くような小声で言って隆史を見つめた。
パチプロの関口七海には最近別れたヒモの彼氏がいた。
「まだあのダメ男とくっついてるのか。台の見切りはきっばりしてるのに、なんで男だとダメなのかねぇ」とパチンコ・スロットの雑誌のライターの中年男性が、データを買い取るときにぼやいていた。
七海は企画を立てた編集者のかわりに自腹で打ち、その実戦結果を買い取ってもらうことがあった。
隆史が駅前で七海を見かけたときは、彼氏と別れ話をした直後だった。
七海はパチンコ店の店員や客からナンパされることがあって、つきあうこともあった。
いつも動きやすいパーカーにジーンズ、化粧もほぼしないという色気なしにもかかわらず、もともと顔立ちは悪くないので、モテるタイプなのだった。
(いままでいろんな奴にナンパされたけど、こいつが一番わけがわからない。あたしは男運悪いなぁ)
七海に言われ、手をひっこめた隣に座っている隆史の横顔を見ながら七海はため息をついた。
キスや軽くボディタッチをしてみた隆史は、七海が処女ではないと判断した。
「今、部屋を出されても住むところ無いんですけど」とごねる彼氏に「出ていけ、バカ!」と啖呵を切ってコーヒーショップから出てきた翌日の七海は、少しさみしげに事情を知らない隆史にも見えた。
七海は惚れられると、自分も情が移って好きになるのだがそれに甘えてたかられる。最近別れたフリーターの彼氏には、七海の部屋に住みつかれていた。
なぜ七海が彼氏を追い出すことにしたか。
七海がねばって打てる台がないと判断して部屋に戻ると、彼氏がキャバクラ嬢を部屋に連れ込んで、真っ最中なのを見てしまった。「あたしのベッドで何をしてるんだ!」と怒鳴り散らして女を追い出したあと、七海のまねをしてスロットをしていた彼氏が、最近負けてるからと七海に金をせびっていたのはキャバクラ通いをする金を引き出していたのだと正座させて説教してみて判明した。
七海は隆史にラブホテルのベッドまで運ばれているあいだ媚薬の効果で、めずらしく過去のことをあれこれと思い出していた。

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