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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 89

隆史は七海を運ぶのに少し疲れたようで、ラブホテルの部屋のソファーに座って休憩していた。隆史はセックス以外は運動らしいことをしていない。
隆史がベッドの上の七海を見ると、泣きながら体を丸めていたので驚いた。
「七海、どうしたの?」
隆史かベッドに腰を下ろして声をかけた。
「あのね……」
今までつきあってきた男性たちの話、最近の別れた彼氏の話を聞かされた隆史が「同情する」と一言だけ言った。
「俺の話も少しだけ話しておくか。興味がなければ聞き流してくれ」
隆史は檜垣一族は毒をふくめた薬物を扱う一族で、耐性を得たかわりに妊娠させにくいことや、今のところ関係を持っている愛人たちを隆史が誰も妊娠させられてないことを話したあとで「女なら誰でもいいってわけじゃないけどな」と苦笑した。
隆史は七海の頭を子供にするように撫でた。
そして頬にそっとふれた。
(今までお父さんぐらいしかこんな感じにさわってくれた人いなかったなぁ)
七海が6歳の頃、父親は癌で亡くなっている。
「あまり泣かれると、どうしたらいいか困るんだよ」
隆史が言うと七海が微笑した。
「……なんかお父さんみたい」
「お父さんはキスしたりしないぞ」
「そうだね。あたしとしたいの?」
「俺は美人に目がないんだよ。でも、嫌なら……」
七海はジーンズを隆史脱がせやすいようにボタンを外し、チャックを下げた。
「キスしようよ」
仰向けに寝そべっている七海に隆史が上から抱きついて唇を重ねた。隆史が舌を入れてきて、七海の口の中に甘い媚薬の味がひろがった。
「あのさ、あたし美人じゃないと思うけど」
「なんだ自覚してないのか、美人だぞ」
「そうかな、好みとかもあるじゃない」
「俺好みの美人だ。それなら納得?」
「そうだね。それならいいかな」
七海はスタイル抜群なわけでも、流行りの女優の顔立ちともちがうが、すっきりとした小顔で、肌もきれいなのだ。猫顔というとわかりやすいかもしれない。手も足も小さめで背も低めだが、ずんぐりと太っているわけでない。しかし華奢な感じではない。
「七海は何かスポーツやってた感じか?」
「陸上部だったけど、今は何もしてないよ」
「きれいな体つきだと思って」
「でも、あんまりじろじろ見られると恥ずかしいから」
隆史が七海の肩の丸みを撫でる。
「ちょっと緊張してるのか?」
「ちょっとじゃないよ。心臓の音、聞こえてない?」
隆史は七海の左乳房に耳を当てた。
「俺のも聞いてみるか?」
「うん」
七海とじゃれあうようにスキンシップを隆史は続けた。
(あ、こういうの好きかも)
七海は微笑しながら、隆史のぽちゃぽちゃした体を撫でたり、抱きしめていた。
七海は小太りの男とつきあったことがなかったので、抱きしめられたときの密着感を気持ち良いものだと思った。
七海にとって一番気持ち良かった記憶。
それはセックスではなかった。
乳幼児だったころの記憶の感覚。
媚薬の効果で、七海は寝そべった隆史の勃起したものを口にふくみながら、うっとりと目を細めて吸う。
「七海、もういきそうだ」
口の中にぬるぬるとした隆史の精液がぶちまけられ、七海はそれを飲み込んだ。
起き上がった七海はベッドの上でぺたりと座り込みぼーっとなっていた。
隆史が上半身を起こして七海の頬を撫でた。
「あ……」
目の焦点があっていなかった七海が、頬にふれられて、隆史の顔を見つめた。
「大丈夫か?」
「うん。男の人の精液なんておいしいと思ったことなかったけど、すごくおいしくて」
隆史はうなずいて七海の頭を撫でた。
「気持ち良かったセックスの記憶を思い出すことが俺とするとあるらしいけど、めずらしい。まだ赤ちゃんだった頃の、自我ができあがる前の気持ち良かった頃の快感まで逆行してるんだろうな」
「なんかこうしてると、すごく安心する」
七海が隆史に抱きついて言った。

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