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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 867

しかし、置いてあるだけで売れるものではない。そこで、コカ・コーラの美味しさを知ってもらう為に、発明者のペンバートンは無料試飲クーポンを広く配布し、その美味しさを広めた。
1894年から1913年まで、19年の間に配られたクーポンの枚数は850万枚以上。
そのコカインの陶酔感と活気付けの効力により、世紀の変わり目までに、コカ・コーラは人気だった。
1850年代から1900年代初期までは、コカインやアヘンを加えたエリキシール(魔術または医療用の飲料)、強壮剤、ワインなどが、社会のあらゆる階層で幅広く愛飲された。
発明家トーマス・エジソンや女優のサラ・ベルナールといった有名人が、コカイン入りの強壮剤や飲料の奇跡的な効力を推奨した。コカインは、無声映画業界で人気になり、ハリウッドから発せられたコカイン支持のメッセージは、当時何百万もの人々に影響を与えた。コカインの使用が増加するにつれてコカインの危険性が、徐々に明らかになる。
南北戦争によって、アメリカの特に南部は、農業国から工業国に変わった。これによって都市生活でのストレスが生まれた。それまでは日が昇ったら起きて農場へ行って働いて、日が沈んだら家に帰って、雨が降ったら休むという、自然の流れの世界で過ごしていたところから、もうアメリカ人の9割がみんな街に行って工場で働くという時間通りに動く社会になり大変なストレスになった。
その結果、都市化によるストレスで神経症を訴える人が激増した。
「不安がすごくて眠れない」
「頭痛がする」
この神経症という言葉も、当時のアメリカで生まれた。
もちろん、工業社会になったといえ、まだまだ、農村で働いている人や農業をやっている人もたくさんいた。
でもわざと「頭痛がする」とか「神経症だ」とか言い出した。
つまり、当時の神経症というのは、ある種のセレブの証明みたいなものだった。
なぜかというと、それがお金持ちの証明だったような時代だったから。農業ではなく、最先端の工業で儲けているという証拠だった。
忙しすぎて神経症という他にも、当時のセレブの病気といえば、身体を動かさずに美食ばっかりしているから消化不良というのも、やっぱりセレブっぽい悩みだとされていた。そこで注目されたのが、ヨーロッパの天然水、炭酸水である。
炭酸水は、当時、ヨーロッパでないと採れなかった。当時のアメリカにはそんなの湧いてなかったから、ヨーロッパの温泉に行ったり、そういう水源に行って飲むしかなかった。
「食欲不振だから、ヨーロッパから取り寄せた炭酸水を飲んでるよ」なんて言うのは、もう本当に裕福な人だけがやっている、カッコいいことのような雰囲気があった。なので「炭酸水を飲むのは健康にいい」という民間療法もはやった。
その結果、天然の炭酸水だけでは供給が追いつかなくなってきて、早速、ドイツで「人工炭酸水」というのが作り出された。アメリカにも、その機械がやってきた。
ヨーロッパの貴族たちも、消化不良や頭痛薬として炭酸水を飲んだ。
当時、炭酸水というのは、薬局で売られていた。もちろん、あっという間に、アメリカ中の薬局の隅には、炭酸水を飲むためだけのブースが出来た。
炭酸水のタンクが置かれたり、炭酸水の発生器を直接置いて、それらは、ヨーロッパの天然の泉(ファウンテン)というのをイメージさせるために、ソーダ・ファウンテンと呼ばれた。

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