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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 863

錬金術であったのは、人の労働力を使役することで、米という備蓄可能な財産を搾取するシステムに、セックスという行為が組み込まれていたからである。
のちに平安時代の貴族社会や戦国時代にも政略結婚という風習や、平安時代からあった売春の商売にも、このシステムと男性による女性の道具化の考え方は利用され続けた。
縄文人は集落を形成しながら、土地に縛られずに、各地の集落を自由に移動していた。自然の環境の恵みが豊かであったことも関係しているだろう。自分の特技を活用して、滞在する集落に協力はするが、誰かに服従するわけではなかった。
備蓄に適している食糧はまったくなかったわけではなかったが、おそらく弥生時代よりもかなり少なかったと思われる。
縄文時代は列島内での交流、交易が盛んに行われていたようだ。伊豆諸島の八丈島にある倉輪遺跡からは、関東、東海、近畿を中心に、遠くは青森の土器も見つかっている。
縄文人たちは、小さな丸木舟に乗って荒波を越え、島に向かう旅をしているのだ。
もちろん、陸路もある。70ヶ所ほどある黒曜石の産地のうち、縄文人たちにとって最高のブランド黒曜石は長野県産のものだったようで、数百キロ離れた遺跡から見つかることも多い。
集落から集落へ縄文人は旅をする。サバンナを渡り歩く若いライオンのように。
ただし、群れのリーダーライオンになるわけではない。それに、男性ばかりが旅をしていたわけではないだろう。
集落では、血縁者が集まり協力して暮らしている。発掘された人骨の特徴が一致することから、縄文時代の集落は、血縁者の集まりだったと考えられる。血縁者とのまぐわいも、人があまり訪れない集落ではあったと思われる。
血縁者とのまぐわいを嫌い、他の集落を目指して、旅に出る者もいたかもしれない。
縄文人の欲望とは、つねに新たな関係のつながりを求め広がっていく力である。
縄文人は、欲望に忠実に、自分ではない者とのつながりを求めて旅をして、関係を結んでつながりを作り出していく。それが男女のまぐわいであれば、子が産まれてくる。
その強い欲望は、人を生まれ故郷から遠くの土地へと旅をさせて、人間の総人口を増やしてきた。
世界で人間の人口が大きく増加したのは3回。その最初は狩猟しながら旅を始めた時期である。最初の急激な人口増加のピークは、獲物である大型動物が滅んだことで食糧難により緩やかになった。
この頃に壁画、土偶や土器作りにより、欲望を別の表現であらわすことがのは、創作で世界の人の在りかたをあらわしたのは、同時に滅亡の危機があったからともいえる。
狩猟民族が獲物を求めて旅を続けていった欲望は、縄文人に受け継がれている。また旅を続けてきた大陸系弥生人も、同じような放浪する欲望を持つ人たちであった。
まったく違う顔つきをした他人に出会った縄文人と大陸系弥生人は、定住と水田による稲作を始めた。
2回目の世界の人口が急激に増えたタイミングは、人が定住し国を造り農作物の耕作により、狩猟の限界の食糧難が解消されたことによる結果である。
世界の変容は、世界規模で起きている。
日本では、弥生時代の人口は59万人ともいわれている。8世紀の奈良時代から鎌倉時代にかけて、10倍以上の600万人から700万人くらいまでに増加した。

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