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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 862

縄文時代から弥生時代に移り変わるときに、水田をつくる水と土地の囲いこみが行われたのと同時に、セックスして快感を与えてくれて、労働力を産み出す女性を確保することが行われた。また、女性も、稲作を行うことができる労働力でもある。男性たちを労働力として使役させるために、女性を使い権力者は自分の土地に止めさせておくシステムを作る必要があった。
結婚という制度と同時に、男性を服従させて一生使役させる役割を与えられ、セックスの快感を与える道具とみなされた女性たちが作り出されていった。
縄文人は現代人のように恋愛感情はあったと思いますかと、考古学者は質問されることがある。

「研究結果では、人が亡くなった時に埋葬する文化を縄文人は持っていた事を考えると、人の死を悼む気持ちがあり、人を好きになる気持ちがあっても全然おかしくありません」

そう答えるのだが、結婚に関しては権力者によって安定した統治と労働力の確保のために作り出された制度だと口には出さないが思っている。
セックスという行為と快感を、特別な褒美とすることで、価値を作り出す。
それまでは価値がない当たり前の行為から、人を支配するための行為に考え方を変える錬金術。
現代人の恋愛感情は、縄文人の恋愛感情と同じものではないと考古学者は知っている。
セックスは動物の交尾と言ってしまえば差異は取り除かれて、遺伝子を残すための本能による反復だけになってしまう。男性と女性の性のちがいを、動物とひとくくりにされることで、女性を男性に快感を与える道具で人間関係を作り出す拘束具という差別的な考えの錬金術から、解放される。
しかし、セックスという行為と恋愛や結婚を結びつける思考の錬金術によって、特別な行為をした相手に対する倫理的な責任感、夫婦や親子の愛情のつながりができるという常識も作られたので、錬金術からの解放と同時に常識が消えてしまう。
セックスは動物の本能による生殖という考え方は、人から欲情させる意欲を起こさせる思い込みを消してしまう。
自分のことを特別な存在として相手に感じて欲しいという切実な思いの感情表現ではなくなったセックス。承認欲求を満足させてくれる行為だという考え方は、縄文人にはなかったかもしれず、弥生時代に支配のために結びつけられたものかもしれない。
避妊具があり、生殖ですらなくなったセックスは、かつての錬金術から解放されてしまうと、性器の粘膜を擦り合わせる即物的な快感を感じるための行為で、まるで他人の身体を道具のように使うオナニーと変わらなくなってしまう。

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