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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 861

生きるための食糧を得る時間が終われば、空き時間があった縄文人たちは、相手を探す時間やセックスする時間を確保することができた。
さらに、縄文時代は世界中の洞窟に壁画が描かれたり、縄文土器が作られた。人類がアートを発見できたのは、たっぷり暇があったからともいえる。
縄文時代の遺跡の住居跡にある墳墓の人骨と副葬品から、想像できることがまだある。
人骨から、埋葬された人の性別と子供を産んだことがある女性かなどの情報がわかる。副葬品から集落でどんな役割だった人かも想像できる。
弓や鏃の副葬品と一緒に埋葬されている人骨が女性のものとわかって、考古学者たちは、狩猟民族は男性が狩りを行い、女性は木の実の採取や植物の栽培、そして育児をしていたという定説が誤りかもしれないと気づいた。
男女の役割に極端な格差が存在し続けている。もしそれらが生物学的な違いに基づいていると見なせるのなら、極端な格差を正当化できてしまう。しかし、縄文時代の人骨と副葬品の情報が、役割に身体の性別が関係しているという考え方をまったく根拠のないことだと証明してしまっている。
男女の性別で役割分担があるという考え方ができたのは、権力者があらわれ階級と貧富の格差ができたのと同時にできたもので、縄文時代にはそうした考え方はなかったらしい。
ギリシャ神話の月と狩猟の女神アルテミスの逸話。日本神話のツクヨミが山と狩猟の女神とする説。縄文時代の弓や鏃を副葬品とする女性の人骨。これらが地域や時代の違いがあっても、男女の性別による役割の違いという考え方は、あとから統治者たちによって流布されたものだと考えることができる。
たしかに、授乳しながら鹿を弓矢で狩猟するのは難しいかもしれない。だが、授乳を終えたあとは子を同行した男性が抱え、狩りの名人の女性が獲物の鹿をその腕前で見事に仕留めていた可能性も想像することもできる。
縄文人と同様に他人のセックスを現在の人たちは、ポルノとしてインターネットの動画コンテンツなどでたっぷりと見ることができる。
しかし、それは絶滅しないためにセックスの方法を知るためではない。
縄文人は衣服を着ていたと想像されているが、人前でセックスするのを見せることには羞恥心はなかったのかということに関して、考古学者たちは、もし縄文人が人前でセックスするのを恥らい気にしていたら、行為が減って、絶滅していたと考えている。

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