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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 853

中年女性のおばあさんは、イタコだったという。イタコは霊媒師で神や死者の霊を身におろして、口寄せという予言や死者の言葉を伝える。

「あの、お二人はオカルトって信じますか?」

どうして、東北へ彼女が来たか聞かれ、子供の頃に夢でみた家を探しに来たという話を、中年女性と娘さんにした。

赤い椿のある古民家の話を彼女から聞いた中年女性と娘さんが、顔を見合せて驚いていた。

椿の木がある場所にあった家は祖母が亡くなって、住む人もいなくなったので建て壊した。しかし、祖母が目が見えないのに、縁側で椿の花をながめるように日向ぼっこをするのが好きだったので、椿の木はそのまま残したという。
「偶然かもしれないけど、おばあさんの生まれかわりだと考えたほうが、おもしろいわ」

彼女は確認したからもう帰るのかと聞かれて、確認が済んだら海でも、帰ってビルからでも見投げしようと思っていたとは言えずに困ってうつむくと、中年女性はひどくやつれていた彼女を見て、何かを察したらしい。しばらく、女ふたりしかいないので、畑仕事を手伝って滞在してほしいと彼女はふたりに頼まれた。

「それがきっかけで、毎日、おいしいごはんをしっかり食べるように言われたりして、彼女はだんだん元気になった。彼女の両親は亡くなっているけど、東北のお母さんとお姉さんとふたりを呼んで、今でも仲良くしているそうよ。私は彼女の左手のアザを見せてもらったの」

時坂静は生まれかわりかはわからないけれど、夢でイタコのおばあさんの家に行ったというお客さんから聞いた不思議な話を3人に語った。

最近引っ越してきた転校生の佳乃のクラスメイトの男の子が、中二病なのか、本当に生まれ変わりがあって前世の想い人の前にあらわれたのか、時坂静にはわからなかったが、生まれ変わりがあると思ったほうがおもしろいと思った。

時坂静が語り終わったタイミングで、愛結の携帯電話が鳴った。着信の電話番号は、佳乃の担任教師の伊豆倉歩美のものだった。愛結が電話に出ると、かけてきたのは小林秀樹だった。

「愛結さん、ありがとう」

秀樹の愛の告白はうまくいったようだ。通話を終えて、愛結と佳乃がはしゃいでよろこんでいた。
北條真凛は、ちょっと複雑な表情をして首をかしげた。

(えっと、それって、小学校の女教師が生徒の男の子に手を出したってことなんじゃないのかしら?)

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