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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 86

「俺はドアの暗証番号を知ってる。事務室から出ないとトイレにも行けないぞ」
「あんたなんなのよ、人の当たり台を横取りしたり、パチ屋の部屋に閉じ込めたり。意味がわからないんだけど」
ドアの前に立っている七海に媚薬の効果があらわれ、動悸が早くなって、酔ったように体が火照り始めていた。
ふらついた七海がドアに背中をあずけて寄りかかった状態で、部屋の奥にいる隆史と向き合っている。
「もう一度言うよ。名前は?」
「あやしいストーカーに名前なんか、誰が教えるか」
隆史は七海に話しかけながら、自分の手のひらに媚薬を噴きかけていた。
「この店はプロおことわりってルールを、いちおう掲示してあるのは知ってるか?」
「そんなの知らないわ」
「ただこの店で今後も遊戯できるかどうかは、今、ここで俺に対して従順な態度を示せるかで決まる」
隆史はそう言って、口腔用殺菌スプレーのように媚薬を自分の口の中にシュッとひと吹きする。
隆史は目の前の七海をパチンコ店の事務所で弄んだあと、店の裏口から連れ出すつもりでいた。
(こいつ、なんか、ヤバい感じがする。でも、ヤクザとかにも見えない。この店の店員なの?)
プロおことわりの店はかなりあるが、それは店がやっかいな客を出入り禁止にするための口実にすぎない。店側としてはいかさまをするゴト師でない限り、プロなのか素人なのか判別できないからだ。
「とにかくここから出しなさいよ!」
七海は脱出したら駅の交番に駆け込む気だった。
「すぐにここから連れ出してあげるよ。名前を俺に教えてくれたら」
隆史がニヤニヤしながら七海に近づいた。
身構えるが、格闘技を身につけている本条恵美のような危険はない。ただし、阿部美紀よりも媚薬には強いようだと隆史は判断している。
隆史が抱きついて唇を奪い、媚薬まじりの唾液を七海に流しこむ。
七海の口のなかで媚薬の甘さがひろがる。
(くっ、キスされた。こいつ、絶対にパチ屋の店員なんかじゃない)
隆史の胸のあたりを突き飛ばすようにして、七海は手のひらで押し退ける。
隆史は二、三歩だけ転ばずにふらついて下がったあとに、すぐに七海にまた抱きついたりしなかった。
隆史は媚薬の効果に自信がある。

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