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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 85

パチンコ店としては常連客がある程度の当たりを引き当ててくれているのは、よい客よせになる。
勝てない店という噂が立つと、年間の売り上げに悪影響が出てくる。
客も一か八かの勝負かもしれないが、経営側も一か八かのところがある。
どの店も同じ機械を使っているので、性能に差をつけるには釘調整や設定調整しかないが、客が来店するかどうかは店の立地や噂など、どうにもならない要因に左右されることがある。
通常営業に戻っているパチンコ店で投資一万円ほどで当たりを引いた関口七海(ななみ)は隆史が隣のパチンコ台で打ち始めても気にすることなく大当たりを消化していた。
確率変動中に七海は離席してトイレから戻ってくると、隆史がその台を勝手に打っていた。
「ちょっと、あたしの台なんだけど」
「店の遊戯台だろ?」
その返答に七海の顔がひきつる。
七海は隆史の打っていた遊戯台の呼び出しランプを押して店員を呼んだ。
「人の当たり中の台を勝手に打ってる奴がいるんだけど、なんなの?」
隆史がちらりとやって来た店主を見たがハンドルから手を離さない。
「カメラの画像で確認しますので、二人とも事務所までおいで下さい」
店主は隆史にも声をかけ、遊戯台の電源を落とし整備中の札を台ガラスの内側に入れた。電源を落としてもラムクリアーしない限り確率変動中の機種なので、七海はとりあえず安心した。
店内カメラの映像を確認すれば隆史が当たり台を横取りした現場を確認できると疑わなかった。
隆史と七海はホールから事務所の中に案内された。
事務所には金庫やパソコンと事務机、監視カメラの映像を映し出しているモニターなどがあった。
七海は自分が被害者だと思っているので、早く自分の確率変動中の台を返してほしいとだけ考えていた。
店主は二人を事務所に残すとホールに戻ってしまった。
「こうでもしないと、二人っきりになるチャンスはなさそうだったからな」
隆史はそう言うと、七海に近づいてポケットから取り出した顔に媚薬を噴きつけた。
「なっ、なにするのよ!」
七海は驚き、隆史から離れて事務所から出ようとした。
「暗証番号がわからないとドアは開かない」
事務所は三階で、窓の外には防犯用の柵がついている。
「駅で見かけたのは2ヶ月前。この店によく来ているのはわかっている。名前は?」
「見かけたって……ずっと監視でもしてたの?」
七海は閉じ込められた状況に気づいて、内心ではあせりながら、目の前で店長の椅子に腰をおろした隆史をにらみつけていた。

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