PiPi's World 投稿小説

媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 843
 845
の最後へ

媚薬の罠 845

猫も仔猫を産んだ直後10%ほどだが、食べてしまうことがある。
産まれてきた仔猫が虚弱な場合、巣のなかで死んで死骸の匂いで蛇などかやって来て他の仔猫が危険にさらされたり、腐敗して母猫と他の仔猫が病気になることや、虫がわいたりするのを防ぐために食べてしまう。母猫自身が仔猫を産んで疲労が激しい場合や、たくさん仔猫が産まれ過ぎた場合なども育てられる匹数になるように食べてしまう。
巣が外敵に襲われる危険を強く感じた時、出産直後では仔猫を連れて逃げられないと判断すると、食べてしまう。またオス猫が発情していて、仔猫を育てているとメス猫は発情しないのでオス猫が仔猫を食べてしまうことや、飢えた野良の父猫が餌として食べてしまうことがある。
ネズミや猫でなく、人間の親でも育児放棄や児童虐待で子供を死なせてしまう者もいる。
姫川愛結と佳乃のふたりは、たとえ世界にふたりしか生き残りがいない世界になったとしても、ずっと一緒にいたいと望んでいる。愛結は佳乃のことを愛しすぎて、放っておくことができない。
時坂静が恋人のキャバクラ店を辞めた北條真凛と同棲しようと決めたのは、姫川愛結と佳乃という、戸籍上は養子縁組した母と子だが相思相愛のふたりを見ていたからだった。

「ふふっ、やっと静も好きな人と暮らす気になったのね」

時坂静の前では、佳乃がパフェを食べている。北條真凛と佳乃は目が合い、おたがいにっこりと笑かけた。

「佳乃ちゃん、おいしい?」
「うん。愛結ちゃん、あーんして」

佳乃はパフェのクリームとアイスを、愛結の口に落とさないようにそっと運んだ。

「静さん、私たちもパフェを頼んで、あーんってやりますか?」

北條真凛に言われて、静が耳まで赤くなって照れていた。愛結は親友の静が、恋人にしか見せない表情をしているのを見て、しあわせそうで安心した。

下着泥棒のストーカーが、北條真凛の住居侵入以外にも窃盗罪の余罪が出てきて裁判まで半年ぐらい留置されていることになりそうなことは、前日、電話で時坂静から愛結は聞いていた。
愛結は自分のように北條真凛がストーカーにレイプされたりしなくて、本当に良かったと思った。
北條真凛は佳乃を見て、源氏物語の若紫は、きっとこんな女の子だったにちがいないと思った。とてもかわいらしいだけじゃなく、利発な子に思えた。

「佳乃ちゃん、学校は楽しい?」
「おうちのほうが好き」

真凛の質問に佳乃が答えて、それを聞いている姫川愛結がにんまりするのを、時坂静は見ていて、ちょっと心配になる。学校より家のほうがと言うというのは、友達がうまく作れてないのかも、とか、勉強があまり好きじゃないのかもと心配するところではないだろうか。

「おともだちとかできた?」

北條真凛も、ちょっと心配になって聞いてみた。

「クロ、呼ぶと来るようになった」
「クロ?」
「真凛ちゃん、小学校でウサギを飼育してるの。ウサギがカノになついたみたいなのよ」

そういうことじゃなくて、人間のおともだちはどうなのか、時坂静はますます心配になる。

「佳乃ちゃん、学校でいじわるな子はいないかしら?」
「ん〜、男の子が、先生きらいって言ってた」
「どんな先生?」
「おんなの先生、おんなの子にはふつうなの」

時坂静と北條真凛が顔を見合せた。
どういうことか姫川愛結に詳しく聞くと、佳乃のクラスの担任の若い女教師は、どうやら男の子が好きらしいという話を小声でされて困ってしまった。

「ふふふ、もし担任が女の子好きだったら、カノを転校させてるところだけどね」

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す