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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 843

オスライオンは群れのメスと血縁関係はない。群れにおけるリーダーのオスライオンは数年おきに入れ替わる。群れを持つオスは群れのメスからだけでなく、プライドを狙うオスライオンからも見張られている。オスライオンはプライドを維持するために、自分の立場を気にしなければならない。
一生、同じ群れで暮らすメスライオンとはちがい、オスライオンは3歳ごろに群れから追い出される。また、リーダーのオスライオンが入れ替わると、産んだ仔ライオンを育てているメスライオンは発情しないため、前のリーダーの仔ライオンはリーダーのオスライオンに噛み殺される。
オスであれば群れのリーダーにとってライバルとなる。そのため、オスの仔ライオンは、成獣になる前に、群れから排除されるか追放される。
群れから旅立った若いオスライオンは兄弟と行動するか、単独で活動する。成熟を迎えると自分のプライドの獲得するために奮起する。
群れのリーダーのオスライオンが死亡した場合や、またはプライドが分裂した場合などは、リーダー不在のメスだけのプライドがある。
オスがいなくて狩りは問題はない。しかし、仔ライオンを餌として狙うハイエナやリカオンなどの襲撃を撃退し、縄張りの見廻りや子育てのため群れにはオスのリーダーライオンが必要。
そこで、メスライオンたちはプライドをもたないオスライオンを、リーダーとして迎えいれる。
プライドをもたない若いオスライオンが群れを乗っ取る場合もある。
戦いの準備をととのえたオスはプライドのリーダーのオスライオンに挑む。ライオンの群れの争奪戦は非常に激しく、命を落とすこともある。
挑戦したオスライオン勝利した場合、群れのメスたちは、勝利したオスライオンをリーダーとして迎えいれる。
リーダーになるオスライオンがいれば、リーダーになれないオスもいる。
プライドを得ることができないオスライオンは、サバンナを放浪する。放浪ライオン、またはノマド(遊牧民)と呼ばれる。プライドはもたずとも複数のオスで群れを成している場合は、コアリションと呼ばれている。コアリションは兄弟のオスライオンが多いといわれる。群れから3歳で追放された若い兄弟のオスライオンは、一緒に放浪する。
高天原はアマテラスが統治する群れで、追放されたスサノオはノマドとなった。
ヤマタノオロチを討伐して、スサノオは群れを手に入れた。
アマテラスのかわいい孫のニキギノミコトと知恵の神オモイカネの天孫降臨は、コアリションと考えるとわかりやすい。
生殖の競争というのは、どの動物も優秀な遺伝子の取り合いになっている。
生物にとっては、別種はおろか、同種であっても、すべて他個体は敵。とにかく他個体よりも自分の遺伝子を少しでも多く世界に残すことが重要となる。
この時、メスとオスの間には不平等が生じる。子を生むことができるメスは、圧倒的にオスに求められる。オスは子どもを生めない。オスは自分の遺伝子を残すために、生殖するメスを確保する必要がある。多くのメスに自分の精子を与えることが、自分の遺伝子のコピーを増やすことにつながるので、メスは確実にオスに求められる。
オスは、すべての個体が強くメスに求められるわけではない。
メスにしてみれば、むしろ自分の卵子に少しでもふさわしい優秀なオスにだけ交尾をさせ、生き残る力、繁殖する力の強い子を生むほうが、最終的に自分の遺伝子のコピーを、多く世界に残すことになるからである。
そこで、メスはオスたちを争わせ、勝ち残った強いオスだけを選ぶように進化する傾向がある。
これはメスによるオスの淘汰=性淘汰と呼ばれる。

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