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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 832

〈UNIVERSE 25〉の無関心ネズミたちが、もしも恋心や愛情を思い出すことができていたら、滅亡せずに歴史を繰り越しながら、愛し合い、仔ネズミたちを慈しみ育て続けただろう。仔ネズミたちはそこから、やはり愛し合い、仔ネズミを慈しむ気持ちを受け継ぐだろう。
〈UNIVERSE 25〉のネズミの世界で、メスネズミを不安にさせたのは巣の中に侵入する交尾ネズミだった。
オスネズミ、仔ネズミでも交尾をしようとする逃げ足が早い活発なネズミ。
餌場を独占しようとする貴族ネズミにも、生存本能で餌を食べるのを妨害されたら立ち向かうようなメスネズミが、巣を手放したのは、交尾ネズミの襲来で巣が安全ではなくなったからである。
キャバクラ店が性風俗のヌキキャバになると知らされて、北條真凛(ほうじょうまりん)は大学生の頃から29歳まで働いていた店を辞めた。
彼女にとって、これからは後輩キャパ嬢に「お姉さん」と呼ばれながら指導係をしてキャパ嬢を続けていく目標まで持っていた。
北條真凛は、キャバクラ店という安定した収入がある職場を辞めることにした。
収入の心配だけを北條真凛はしていたのだが、その長く務めた古巣を失ったあとは、彼女を守り続けていたものがなくなったということに気づいていなかった。
北條真凛はキャパクラというところは、学童保育のようなものだと思っていた。小学生の児童を、放課後から夕方の18時まで預かってくれる施設。家で子供がひとりで留守番しないでもいいように、平日の放課後から夕方までいられる場所を用意してくれる。
そこに行けば、同じように学童保育に預けられている子供がいて、児童センターには職員が先生のようにいる。
大人の学童保育。
家にいたくない大人が退屈さをまぎらわせるために集まる場所。
真凛は店に通わなくなる客は、他に何か楽しみを見つけた場合、たとえば恋愛して彼女ができたなどで来なくなるパターンと、他の店に通い出したパターンの2つだと考えていた。
通わなくなった客は、店に強引に誘うよりも、いつでも待ってるという関係を維持しておく。

「なんにもなくても、ちゃんと連絡してね。連絡してくれてありがとうね」

プライベートの時間に、電話で少し話を聞いておく。恋愛でうまくいかなかった客は、また店に通い出す。他の店のキャバ嬢に飽きれば、また店に通い出す。
真凛と結婚なとは考えていないか、友達以上恋人未満のセフレ狙いの下心がある客たちに、離れられないように友達関係だけはつないでおく。
セックスを1回でもしたら、恋人だと誤解されてしまうか、都合のいいセフレに思われる。

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