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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 828

アルファオスの貴族ネズミの狂暴性が増すと、集団生活しているオスネズミのなかで、巣を確保しようとしない床で寝るオスネズミがあらわれだした。
孕んだメスを守ることも、仔ネズミを守ることも、狂暴性の増していく貴族ネズミと戦うこともしないニートネズミたちである。巣を確保しようとしない床に寝て暮らすオスネズミに、メスネズミたちは関心を持たない。裕福層のテリトリーのメスネズミのように恵まれた環境でなくても、せめて仔ネズミを産んで育てる戦えないあいだに暮らす巣ぐらい、オスネズミにちゃんと確保して用意してほしい。
巣を確保しているというのは、メスネズミにモテるには最低限の条件。
しかし、巣を確保するには集団生活している他のオスネズミや、巣からオスネズミを追い出して奪い住み着いた強いメスネズミと戦わなければならない。その戦いを放棄して生きるオスネズミがあらわれはじめた。
権力闘争からドロップアウトしたネズミと、生存本能が強いメスネズミに巣を追放された没落貴族オスネズミたちは、ホームレス生活を始めた。
ドロップアウトしたオタクネズミたちは行動パターンから、3種類のネズミに分けることができた。
さみしくなり、求愛して、スキンシップを求めるネズミ。
性欲が強くなりやたらと交尾したがるネズミ。
ただ自分で毛づくろいをして、食べて眠る、他のネズミとまったく関わらないネズミ。餌も、他のネズミがひとつの大きな群れだった頃の習性で寝ている時間に活動して食べに行く用心深さを身につけている。戦わないので体に傷がない無傷の美しいネズミである。
この求愛ネズミはメスネズミに威嚇されてしまい、まだ力の弱い仔ネズミにまとわりついた。
交尾したがるネズミは、メスだけでなくオスのネズミや仔ネズミにも交尾しようとした。また、他のネズミの巣に勝手に入らないというルールを破って、巣に侵入して強引に交尾した。この交尾したがるネズミが、どのネズミよりも逃げ足だけは早く、活動も活発だった。
他のネズミに無関心なネズミは餌場のそばの広場でじっとして、ほとんど活動らしいことをしなかった。
巣にオスネズミが侵入してきたりするようになると、メスネズミは巣を捨て、仔ネズミを途中までくわえて逃げていたが途中で自分の身代わりに落として逃げたり、巣ではないところで出産して、仔ネズミを育てないメスネズミもあらわれ始めた。
裕福層のネズミが成長する確率は50%だったが、密集した群れの仔ネズミは成長する確率は10%かそれ以下になっていった。ネズミ全体での増えていく匹数は、逆に減り始めた。
狂暴性の増したアルファオスの貴族ネズミは、野良ネズミの仔ネズミを殺し、求愛ネズミが衰弱させ、交尾ネズミが交わり、闘争心と不安に苛まれたメスネズミか、仔ネズミを殺して死骸を喰ってしまった。アルファオスの貴族ネズミ、密集の中のメスネズミの狂暴性は増していくばかりだった。
そんな中で生き延びた10%以下の仔ネズミは、攻撃性が強く、求愛や交尾をせず餌場を奪って王ネズミや貴族ネズミを殺した。そうなると、裕福層のメスネズミたちも狂暴化した。
狂暴性の増したネズミと求愛ネズミと交尾ネズミが、殺しあって全滅した。
フェーズDの期間となった。
無傷の無関心ネズミと、交尾をしなくなったおとなしいメスネズミだけが、生き残った。
餌を食べるのを妨害するネズミも、子育てを妨害するネズミもいなくなった。
しかし、求愛したり、交尾するネズミもいなくなった。
そして、最後の無関心オスネズミが死んで、ネズミは全滅した結果で、実験は終了した。

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