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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 822

施設の都合上、繁殖スペースが大きくとることができず、それが個体数を抑制したと考えたカルフールは、これまでよりもはるかに大きく立体的で複雑な巣を作って〈UNIVERSE 25〉と名付けた。
この巣ならスペースの制限がほぼないため、理論値近くまでネズミは繁殖するとカルフールは考えた。
実験施設に入れたネズミは、新しい環境に慣れて縄張りを作り、巣作りを始め、104日後から出産を開始した。ここまでの期間をフェーズAと呼ぶ。
個体数は順調に増え続けた。
315日目、個体数が620匹まで増えた。この期間をフェーズBとする。
そしてフェーズCが始まった。

すると、それまで自由に巣箱や餌場を選んでいたネズミたちは、なぜか一か所に集まり始め、決まった巣箱で固まって生活するようになった。
そして15匹しか入らない巣箱に、なぜか111匹がぎゅうぎゅうに詰まって暮らすという不自然なことが起き始めた。
餌場も何カ所もあるのに、なぜか同じ時刻に、同じ餌場で、奪い合うように一斉にエサを食べるようになった。
ネズミにはテリトリーがあり、このような密集状態を避け、コミュニケーションをとりながら規律ある行動をするのが普通である。
だが、ネズミたちが2つに分かれた。集団として行動する3分の1のネズミと、テリトリーを持たず、他のネズミとコミュニケーションをとらずに繁殖もせず無気力に過ごす3分の2のネズミである。

彼らはネズミの社会ルールである決まった巣箱を持たず、床で寝るという奇妙な行動をした。
ニートネズミの誕生である。
ニートネズミは、メスに相手にされず、集団行動をするオスに攻撃された。集団行動をするオスはエサを独占、エサを食べにくるニートネズミやメスを攻撃した。

カルフールは攻撃的になったオスたちをアルファオスと名付けた。
彼らは凶暴で貪欲、見境なく他のネズミを犯そうとした。

メスネズミたちは出産してもオスが守ってくれないため、自分たちも攻撃的になっていく。そしてメスネズミは仔ネズミを守るどころか、子どもを攻撃して早期に巣から追い出し始めた。
巣を追い出された仔ネズミは、アルファオスの攻撃から身を守るためニートネズミになるしかなかった。
そして、フェーズDは、この育児放棄されたネズミたちが親になった世代。生き方を学ばなかったネズミたちはテリトリーも交配も子育ても行わず、ただ食べて毛づくろいをするだけの生活に入った。

発情しても、オスがメスに求愛し、メスが巣箱に招き入れるという求愛ルールがわからず、オスはメスの後をストーカーのようについて回り、未成熟のメスやオス同士で交わろうとし始めた。乳児死亡率は急上昇し90%に達する。

すべてのネズミがニートネズミになってしまった時、カルフールは彼らを「美しい人たち」と呼んだ。
暴力も争いもセックスもなく、ただ静かに彼らは生きていた。
560日後、出産が停止する。
最大2200匹まで増えたネズミたちは猛スピードで減り始めた。
920日後、最後のオスが死んで、ネズミたちは全滅した。

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