PiPi's World 投稿小説

媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

の最初へ
 817
 819
の最後へ

媚薬の罠 819

パンドラの箱には、猜疑心も入っていた。プロポーズを断られた常連客の彼は、恋をして誰かを特別に愛すことは、また裏切られるのではないかと思うようになった。

(もう、誰も愛さない!)

そして、愛していた北條真凛に復讐をすることを考え始めた。復讐の女神エリニュースの氷の心が、彼の心を蝕んでいく。
復讐の女神エリニュースに心を蝕まれている男性がいるように、女性もまた猜疑心から、男性を信用できないと感じている人がいる。

出会い系サイトで知り合った男性とつきあっていて、月に1回か2回待ち合わせをする。たいていすぐにラブホテルに行って、セックスをする。

(私のこと彼女じゃなくて、セフレだと思ってるんだろうな、きっと)

それでも、彼とのセックスは気持ちいいし、ラブホテル代を彼女が払うようなことはなかった。お金を貸してとも言われない。
ただ、彼と会ったあと、ひとりで帰る時に、とてもむなしくなることがある。
他の女性とも会ってセックスしていて、たまに彼女との関係をつないでおくために会いたいと連絡してきているのだろうと思う。
未婚だと言っていたが、それも少し疑わしく感じる。彼は必ず、彼女とセックスするときにコンドームを使う。
男性はみんな生で挿入したいと思うものだと彼女は思い込んでいた。

「私のこと、彼女だと思ってないんでしょう。ゴムなしでしてくれないし」
「君も妊娠したら困るだろう?」

彼女はそう返事されて、それって彼がどういう意味で言っているのかわからなくなって、それ以上は何も言わずにいると彼はキスしてきて、余計にその話題にふれにくい感じになってしまった。

出会い系サイトで出会ったのは相手は彼で2人目で、たまに会ってセックスするだけの関係に、彼女は最近むなしさを感じ始めている。
その前の彼氏は離婚して一年後にできた彼氏で、再婚できたらいいなとも彼女は思っていた。
彼女はバツイチだった。
子供はいない。今は実家から職場の工場に通っている。離婚の原因は、夫がこっそり消費者金融からお金を借りているのがわかったからだが、結局、彼女に内緒で何にお金を使っていたのか、離婚した夫は白状しなかった。
離婚して実家と職場を往復しているだけで、給料の半分を実家に家賃と食費のかわりに渡して、離婚して落ち着いたら誰かと恋をしたいと思いつつ、出会いがなかった。
興味本意で暇つふしのつもりで始めた出会い系サイトだった。女性は無料だが男性はサイト経由のメールのやりとりは有料の出会い系サイトで、毎日、サイトのメールを送ってくる男性がいた。
他の男性は出会い系サイト経由のやりとりではなく、電話番号やLINEのIDを交換して出会い系サイトを使わないでやりとりしてほしいと連絡してくる。
考えてみれば出会い系サイトの有料のメールを男性は使って課金しているのも、ばからしいということなのはわかった。しかし、毎日、短文ながらサイトのメールを送ってくる男性から、会ってみたいと誘われ、かなり出会い系サイトに無駄させてしまった気まずさもあり、彼女は1回デートしてみることにした。
初デートで、次はディズニーランドに行こうと言われて思わず笑ってしまった。その日は、映画館で映画をみて、そのあと焼鳥屋で少しふたりでお酒を飲んで連絡先を交換して帰ってきた。
帰宅して電話で1時間以上、話し込んでいた。次のデートは一人暮らしの彼の部屋で、彼女は彼氏がホットプレートで焼いてくれたお好み焼きを食べた。
そのあとは、セックスして、夜に実家に帰宅した。泊まりたいと思ったけれど、明日は月曜日。朝から彼女には仕事があった。
今度は土曜日おいでよと言われて、翌週に泊まりに行ってしまった。

SNSでこの小説を紹介

レイプの他のリレー小説

こちらから小説を探す