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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 814

キャバクラの客が別料金を払えば、お気に入りのキャバクラ嬢に手でヌイてもらえるとわかれば、他の風俗に行って払う金額よりも安くスッキリできるのが癖になって通ってくれるのではないかと考えた。キャバクラ嬢を口説いて営業終了後にバーや飲食店やラブホテルに連れて行こうと閉店まで居座られるよりも、キャバクラ嬢たちも効率良く、営業中に何人も客の相手ができるのではないかと考えたからだった。
北條真凛からすれば、店にピンで真凛の指名で来る客たちは、真凛との店で疑似恋愛を楽しむように手間をかけて教え込んだのに、性欲処理を真凛がしたら、疑似恋愛の関係は崩れてしまうと感じた。
客たちの家族のように悩みごとの話を聞いてやる。そして、真凛に直接、会って話したければ店に来なければ会えない。そういうふうに思い込ませた。
そうした悩みごとの話を聞く役割は、本当は客たちがそれぞれ恋愛して見つけた彼女なり、仕事でも趣味でもいいが気の合う親友に悩みを打ち明けるもので、それをキャバクラ店に来て、金を店に落とせば簡単にできると教え込んだ。
性欲処理はそうした友人以上、恋人未満のバランスを崩してしまう。
北條真凛は、キャバクラ嬢として、男性と女性の疑似恋愛の関係を売り物にしている。他のキャバクラ嬢は知らないが、北條真凛は安定してキャバクラ嬢として客が呼べるように自分なりに工夫してきたつもりである。
Tiaraの店長の富士岡弘(ふじおかひろし)の考え方は、キャバクラ店の客をなめていると北條真凛は思った。
こうした考え方の違いは、フロイトとユングとの間でも起きたことでもある。人の行動の動機は何か。
フロイトはリビドーで欲求不満を解消すれば治療できると考えた。ユングはいろいろな本人がわからないと感じる無意識という謎があり、医師が一緒に謎があると教え、やがて本人が納得する答えを見つけ出した時に治療できると考えた。
それはキャバクラ店でも経営者と従業員との考え方のちがい、なぜ客はキャバクラ店へ訪れるのかという動機についての考え方のズレとしてあった。
それは、ある意味でゲイとレズビアンとのちがいでもあるのだが、店長の富士岡弘は自分がゲイであることを隠していたし、北條真凛も店長や客に自分がレズビアンであることを隠していた。
ゲイは性欲処理のために、不特定多数のゲイが噂を聞いて集まる発展場に行って性欲を発散するか、オナニーをする。
レズビアンは、親友でもあり恋人でもあるパートナーを求める。裸の交わりは性欲処理というよりも、究極のスキンシップにすぎない。心を許しあえる人と話し合い、見つめ合い、時には手を繋ぐこともあるが、心のつながりをパートナーと確かめあうスキンシップの延長線にある。
キャバクラ店を繁盛させて収入を確保したいという目的は同じでも、性愛の流儀のちがいは運営の方向性のズレとしてあらわれた。

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