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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 811


今は、戦争をするよりも平和を維持するほうが儲かるという考えに政治家たちの考えは変わった。資源や労働力が侵略しても奪えるとは考えない。侵略しても見返りとしては乏しく、損害のほうが大きくなるという考えになった。
自然災害による飢饉、疫病による多数の死者、そこから生じる貧困の解消のための戦争。飢餓と疫病と戦争が生活をおびやかす不安の大きなものだった。
その中で宗教は心を支えるために必要とされた。
「悪い言い方をすれば宗教も政治に利用されたってことになる。世界の人口が増えたのに、資源が少ない。平均寿命がのびて疫病よりも肥満や糖尿病、あと老化の癌で死ぬ人が増えた。治安を維持するために、世界でいろんな組織が犯罪者を捕まえている。飢餓、疫病、戦争のかわりに不安になったことは、今は人とのつながりがあやふやで、孤独が一番の不安な時代らしい」
隆史は緒川翠にそんな話をしてから、キスをした。緒川翠は隆史と寝室に行ってセックスをした。隆史はたくさんの愛人がいるけれど、心は孤独なのかもしれないと思った。
緒川翠は、マンガを描いて多くの人に読んでもらうことで、人とのつながりを感じることがある。孤独を感じない。
隆史は裕福で、たくさんの女性たちに慕われているけれど、孤独ではないことを感じられるのは、きっとセックスしている時なんだろうと緒川翠は思った。

(もうそろそろ限界かもね)

務めているキャバクラ店が経営方針を変えて、来月からヌキキャバ店にすると言われた。残りたければ残ってもいいし、辞めて別のキャバクラ店に行くなら、店長の仲間の店を紹介してくれるらしい。
29歳の北條真凛(ほうじょうまりん)は、キャバクラTiaraに9年務めている。大学生の頃から就職せずに、ひとつの店でキャバクラ嬢を仕事にしている。
それでも、年齢が出やすい膝が隠れるドレスにしようか最近、検討中である。
店で用意してくれるクリスマスやハロウィーンのコスプレ衣装も、着てみるとなんとなくだが違和感を自分でも感じる。
北條真凛も、29歳のバースデーイベントを迎えたので「マネージャー」=お姉さんと他のキャバクラ嬢から呼ばれる役職につけてもらおうと考えていた矢先だった。

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