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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 806

北川天の亡霊を呼び寄せた樹海の穴は、死者の亡霊を呼び寄せる。
生きたまま「マサルさん」は穴に来て、疲れ果て、穴のなかで座り込んだまま息絶えた。
もう「マサルさん」は自分が生きているのか、死んでいるのかわからなくなっていたのかもしれない。
平泉総一郎は自分がすでに死んでいると気づかずに、穴の中に閉じ込められた。だから、穴から這い上がれない。
聖戦シャングリ・ラの世界では、辺境の森に女性を生きたまま淫獄へ引きずりこんで拐ってきて、凌辱の果てに吸収してしまう異界の門が出現した。
現実世界の樹海には檜垣隆史が開いた奈落という呪術の力の穴がある。死者の残留意識とエネルギーを吸収して消滅させる穴である。
樹海で自殺した死者が全員、奈落へ呼び寄せられるわけではない。
援助交際していた人妻にHIVウイルスを膣内射精して感染させる快感に目覚めた「マサルさん」は死んでも、その快感が忘れられなかった。平泉総一郎は、ドラッグMDMAを使ったセックスで女性を淫らにさせて犯す快感を死んでも忘れられなかった。北川天は女性を絞殺して息絶える時に、女性の膣内がきつく絞めつけてくるのを犯す快感が死んでも忘れられなかった。鬼畜の残留する魂を黄泉送りにする穴を檜垣隆史は開いた。
鬼畜な死者の魂が吸収されて、その後、黄泉でどんな体験をするのか。エロマンガ家のメイプルシロップこと緒川翠が、聖戦シャングリ・ラの世界の蛇神ナーガの異界の淫獄を描いているが、蛇神ナーガのしもべにでもされてしまうのかもしれない。
世界から消滅するエネルギーと世界に再生されるために使われるエネルギー。黄泉や蛇神ナーガの異界は、消滅するエネルギーが吸収される最後のところか。
淫獄とはどんなところだろうか。
再び現実世界に似た世界に転生したと思い込んで、自らの性癖に従って淫らな行為を満喫している者もきっといる。
生きている女性たちが妄想すること、実際にされたら困ることや、恥ずかしいことを鬼畜の魂を持つ者たちはよろこんで叶えてくれるだろう。
マンガ家メイプルシロップこと緒川翠や星野舞のように、感応力によって感知したものを創作する才能がある者かいる。
同性愛者の淫獄もあるだろう。たとえばダンテの神曲ではソドミーの地獄も記されている。またBL(ボーイズラブ)のジャンルを現実の恋愛以上に愛好する女性、いわゆる腐女子な女性たちの妄想に従って、鬼畜の魂が新しい性癖に目覚めさせられているかもしれない。
淫獄は混沌とひらたくまとめられるかもしれないが、妄想の力が現実世界に直接すべて影響を与える前に、淫獄で力が削がれているともいえるだろう。
その後に、才能ある者たちに感知されて創作されたものは情報として拡散され、生きている者たちの現実世界に影響を与える。消失するエネルギーが99%、現実世界に還元されるエネルギーは1%ぐらいかもしれない。
だが、この1%をマンガ家のメイプルシロップこと緒川翠は、賢者マキシミリアンのように考察する。
フェラチオさせて精液を飲ませる作品や女性の牝の花から分泌される愛蜜を舐め取る作品が多数存在する。
その行為が、HIVウイルス感染を拡大させると、医学的な知識からわかっていても描かれている作品が多い。
HIVウイルスにまるで生存本能があって、撲滅されないように人の性癖に干渉しているように緒川翠は感じた。
人には死にたい願望があって、HIVウイルスはそのおかげで感染拡大しながら進化し続け、現在の医学では完全に治癒できる特効薬が作れない状況にまで進化し続けている。

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