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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 805

黄泉比良坂でイザナギは、追ってきたイザナミと大岩を挟んで、逃げずに向きあった。またスサノオは自らの罪を認め、高天原を追放を受け入れ、ヤマタノオロチと対峙した。
逃げずに向きあわなければならない決断が、生きるために必要な瞬間がある。
たとえ死んでしまうとしても、自分が死んだあと悲しんでくれる残される人たちのために、残された時間で何かできることがないか、死を恐れる自分の心と必死に逃げずに向き合う必要がある。
心が滅びて消え去る瞬間に、後悔しないために。
天満教の教祖の北川天が生き埋めにされていた穴から遺体を掘り返し、檜垣隆史は怨霊封じの儀式を行った。
その樹海の穴に自殺志願者の「マサルさん」や樹海から抜け出そうとさまよった平泉総一郎は落ちた。
北川天は頭だけを地上に出して埋められたので、さほど深い穴ではない。
しかし、この穴には奈落と呼ばれている呪術が施されている。
北川天の幽霊が樹海から抜け出しているのを、強引に遺体の元へ引き寄せた。そして陰陽道でいえば式神、人型の紙人形のかたちの呪符に封じた。
檜垣隆史の先祖は、陰陽師だったと本人は語っている。
北川天の亡霊を引き寄せた力はまだ残っていて、檜垣隆史は嫌がらせで、北川天の残留意識を呪符に閉じこめた。
教祖の北川天は〈天満教〉の女性信者たちを、肉奴隷や牝奴隷と口にするほど凌辱していた。さらに、女性を絞め殺しながら犯す猟奇的な性癖があり、教祖になる前はホテトル嬢などを殺害していた。鬼畜と呼ばれても納得の所業をしていたが、檜垣隆史は元ヤクザの人たちの好意で、北川天を樹海に生き埋めにしてもらった。しかし、死んでも幽霊として他人に憑依して問題を起こす可能性があったので、檜垣隆史は北川天の亡霊を樹海へ呼び戻して、式神の呪符に封じ込めた。
その式神の呪符を、隆史は何か使い道があるだろうと樹海の中にある別荘にコレクションのひとつとして保存しようと思ったが、同居している愛人ふたりに猛反対された。比叡山に北川天の亡霊が封じ込められた呪符はあずけられた。
その呪符を復讐者の岸本克彦は盗み出して、蛇を千匹殺して祟りの力を身に受ける呪術に使った。覚醒剤を使ってジャンキーにした妹の響子を輪姦した様子を撮影して裏モノの無修正AVとして密売したヤクザに、呪術で復讐した。
撮影後、響子はソープ嬢として覚醒剤の代金を払うために働かされていたが、自殺した。
響子の遺品に、その裏モノのAVのDVDディスクが残されていた。兄の岸本克彦はかつて妹の響子に恋慕われ関係を持ったが、悩み、その関係を絶つために世間を離れて自ら山に籠り、自虐的に修行していた。妹がヤクザに慰みものにされ、さらに風俗嬢として働らかされていた事情を知り、妹をはめたヤクザたちの殺害を克彦は決意して実行した。

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