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媚薬の罠
官能リレー小説 - レイプ

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媚薬の罠 799

兄の木梨軽皇子と妹の軽大娘皇女が隠れて暮らしていた時に仲睦まじく過ごしていた記憶は、エロマンガのなかに溶け込んでいる。妹はとても小柄で童顔の小顔のかわいい姿で美少女に描かれている。兄のほうは背が高く、顔立ちは普通、定番の青年といった雰囲気の絵柄で描かれている。服装はTシャツの上にシャツを羽織り、ジーンズにスニーカーで、ラフな格好である。土曜日に兄の部屋に来た妹が、床の上で仰向けに寝そべり昼寝している兄の寝顔を顔を近づけてのぞき込んでいる。顔を赤らめてドキドキしている表情と妹の少し開いた唇と、兄の無防備な寝顔と少し開いた唇。
スカートの下の妹の下着の股間のあたりの絵とコマの余白に、キュンという擬音が小さく細い線の手書きのような雰囲気で書き込まれている。かわいい見た目の美少女の興奮と欲情。
キスをする展開を意識させる描写のあとで、寝ぼけている兄が妹を抱き寄せて、妹は兄の胸の上に頬をのせた状況で抱きしめられたまま、とまどいながらも、さらに胸が高鳴っている。兄が寝言でぽつりと妹の名前をつぶやく。
よい匂いだと思い目を覚ました兄が、ゆっくり身を起こすと、キッチンでエプロンをつけた妹がフライパンの中の炒めた食材を菜箸でまぜている後ろ姿が見える。短めのスカートと生脚が兄の見たものとして描かれる。
それを見た兄が少し動揺して、ドキッとした表情になる。そのタイミングで、妹が振り返って兄を無邪気な笑顔で見つめる。

「おはよ、お兄ちゃん。お昼ごはんもうすぐできるよ。ねぇ、ちょっと疲れてるみたいだけど、アルバイト忙しいの?」

話しかけられた兄は目をそらした。兄は立ち上がり、料理を再開した妹の背後に立つ。妹は話しかけることで、自分の役割を恋人ではなく、息子の心配をする母親の代わりであることを演じる。娘は母親を演じる。母親になりきることで、兄への恋慕を隠す妹。

「夜勤のほうが給料いいから。話し方とか最近、母さんに似てきたな」

背後に立つ兄は、ツインテールに髪を結んでいる妹の背後に立つ。心配する母親に息子として近況を伝える返事をする。母親を慕う息子。安心して兄は妹の背後まで近づくことができる。
しかし彼は妹の母親=娘の関係の呪縛を解くために、兄は妹に母親に似てきたと言うだろう。似ていることは、同じではないということだからである。ツインテールに髪を結んでいる妹のうなじ、ほっそりとした首すじを見下ろしている。そして彼は、妹にひそかに欲情している。
それは眠っていた彼にひそかに興奮して欲情していた彼女の気持ちの反復でもあるだろう。
フライパンの中で丁寧に切られた野菜やウインナーはジュッジュッと音を立て炒められている。
料理をすること。兄の視線に気づいている妹は、母親の役割を演じることで自分の恋慕をごまかす。

「いただきます」

ふたりは少し遅めの昼食を、テーブルごしに向かい合って一緒に食べる。彼と彼女が隠している恋慕をすでに教えられているために、仲の良い兄妹が一緒に食事をしている光景でありながら、恋人どうしや夫婦が一緒に食事をしている光景でもあるだろう。
食事を終えた妹は、食器を洗い水気を拭き取る。疲れている息子を気づかう母親を演じている。兄はそれをテレビの画面から流れるコマーシャルの映像や音声を見つめている。部屋の沈黙は、おたがい恋慕しているふたりに緊張をもたらすものだからである。
食器を洗い終えた彼女は、兄と自分の分の珈琲をテーブルに並べる。兄の珈琲はブラック。自分の珈琲には砂糖とミルクをたっぷりと入れてある。
並びあってテレビの画面を見つめているふたり。見つめあうこと、めくばせは、まぐわいへとつながる。恋慕しあっていてそばにはいたい。しかし、近づきすぎてはいけないとふたりは警戒している。
彼は妹と子供の頃にふたりで遊んだことを、彼女が思い出を語ることによって思い出す。彼女はその時、兄に初めて恋していると意識し始めたので、その思い出を語っている。その思い出が小さい頃は一緒に入浴したことでもいい。ふたりで迷子になって兄が手を引いて泣いた妹と歩いたことでもいい。
すぐ隣に手をのばせばふれられるところにいるのは、妹だけど、ひとりの恋する女性だと、遠回しに彼を誘惑している。
食事の前の準備の調理中に、母親=娘の呪縛を彼は解く言葉を、彼は彼女に伝えている。それが、時間差でゆっくりと効果をあらわしている。

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